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2012年アンダマン釣行記

2年半ぶりにGTに引っ張られよう

2012-02-26~03-04

その4

 3月1日の朝をむかえました。この日はとにかく北へ向かいます。というのも進行が予想より遥かに遅く、当初の北アンダマン(North Andaman)島の北側をぐるりと巡るという予定はとても果たせそうにありません。

 昨日はバラしてばかりだったので、ハッスルポップの腹にフックを装着しました。前回のモルディブ釣行からどうにも追い詰められてテイルフック一本勝負!ができなくなってきています。GTの魚影が問題なのか、僕の腕前が問題なのか…。

海岸の景色は日本に似てます
今日も穏やかな海です

ホースを噛んで穴を開けちゃった
ダツが釣れました

ベビーサイズしか釣れない…
ようやく2本めです

あまり近寄れないんですけど
こんな岩場が点在してます

 ようやく2本めが釣れてスランプ脱出か?腹フック増量効果があったと喜んでいたら、今度はあわせた途端にラインが切れてしまいました。PEが切れたのでリーダーの繋ぎめでしょうか。あんまり釣れてないからと言って点検をサボっちゃダメですね。気に入っていたハッスルポップが無くなってしまいました。

沖に広がる沈み根
島を巡って北へ北へ

 その後はカーペンターのGT-γ160を結んで投げたのですが、小魚の群れがあまり見えないので、状況に合ってないかな?とポッパーのシーフロッグにしました。

 また次第に船首からペンシルを投げる機会も増えてきました。キャプテンがようやく要領を掴めてきたのか、浅い変化のある地形を次々と探して移動するペースが少し上がってきました。
 そしてついにソヌさんの投げたルアーにGTが出て、待望のファイトの機会がやってきました。

動画


ソヌさんのファイト(1min53sec)
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 この魚は残念ながら外れてしまいました。GTフィッシングではよくあること(笑)。ソヌさんは残念そうにバーブレスフックを眺めていましたが、クヨクヨしないで、さぁ次!

 さらに船を進めていくと、ツバメウオの群れが水面でバシャバシャやっている光景に出くわしました。60cmはあるんじゃないか?という個体が群れになっている景色はなかなか壮観で、浩一郎さんも初めて見た、と驚いています。
 写真や動画を撮るべき貴重な瞬間なのではないか?と思うのですが、何かしらの生物が現れたとなれば、思わず竿を掴んでルアーを投げてしまうのが釣り人の習性というヤツです。さすがにこんなデカいツバメウオをGTでも喰えないだろう?…と思っているとドバン!とルアーに出てくるではないですか!
 これは結局フッキングしなかったのですが、その後2回ほどツバメウオの群れに出くわしました。いずれもカメラより竿を握ってしまい、やっぱり1回くらいはGTが出たりするもんですから、当然、写真はありません。後から思い返すと一枚くらい撮影しときゃ良かったと反省してます。
 後で調べてみると、ツバメウオって悪くない食味なんだそうで。見た目が派手だと不味いんじゃないか?というのは先入観ですね。まぁ群れには小さい個体や他の魚が混じっている可能性があるわけで、ルアーを投げるに先入観が邪魔しなかった分だけ、釣り人としては及第点かな(苦笑)。

 そんなこんなもあり、ざっくりとですが、やはり北上するにつれ状況がよくなっているんじゃないかな?という感想を抱きました。ところがやはり、この日はエクセルシオール(Excelcior)島の南側まで行ってこれ以上の北上を断念。一番期待していた北アンダマン島の北端まで行けず、反転して南下することとなりました。残念。きっとそこには桃源郷が広がっていたに違いない(笑)。
 停泊予定地であるストラッチャン(Strachan)岬までは、トローリングベイトを流すことなく大急ぎで帰ってきたのでした。

 ストラッチャン岬の先端付近、ちょうど停泊する直前に船がスローダウンしたタイミングで浩一郎さんがルアーをキャスト。見事にGTが出てきて釣りあげました。

動画


浩一郎さんのファイト(39sec)
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 錨を下ろしてしばらくの間はまだGTが出るんじゃないか?とルアーを投げるのですが、2匹目はいないようだ…と諦めかけた頃、船尾からルアーを投げていたソヌさんにヒットしました。

動画


ソヌさんのファイト(6min42sec)
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おめでとう!
やりました!28kg!

立派なGTです
アップにすると迫力あります

動画


ソヌさんの感想(1min31sec)
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 よく頑張りました。釣れて良かったです。ソヌさんおめでとう。僕にも釣れないかな?とルアーを投げたのですが、GTを掴んだグローブが魚のヌルで滑って、海の中に竿を投げ込んでしまいました。とほほ…。欲をかいちゃダメですね。
 底に沈んでいたのが見えたのですが、すっかり暗くなってしまい、回収は翌朝だなと晩ゴハンにします。ここはソヌさんの初GTゲットに祝杯です。

旨い酒が飲めるぜっ!
乾杯!カンパーイ!

 ベンガル湾の海の上で過ごす夜はこの日が最後です。ですのでちょっとお遊びをします。それはずばり泳がせ釣りです。関西風に言うところののませ釣りですね。活きた魚をハリに掛けて泳がせて大きな魚を狙う釣り方です。

 ところが小魚を調達しようとしても、船の周りに小魚が寄ってきません。サバなんか最高なんだけど…と思ってみても、姿が見えません。底付近なら何かしらの魚がいるだろう…と、最終手段ブラクリ仕掛けを投入します。

 このハリに小さくカツオの身えさを付けます。いったん底まで落としたら30cmほど竿を上げて、糸にテンションを掛けながらゆっくり落としていきます。すると手元にコッ!と小さなアタリがきますので、ハッシ!とあわせるのですが、これが空振りばかりとなかなか難しい。思わぬテクニカルな展開につい夢中になってしまうのです。

ブラクリ面白い!
アカマツカサもしくはヨゴレマツカサではないかと

なかなか釣れないとムキになります
ムネアカクチビ…かな?

 こうして釣れた魚をハリに掛けて沖にブン投げます。泳がせ遠投用のウキにケミホタルを刺し、リーダーを1ヒロくらいとってジギング用フックを結びます。リーダーがあるので竿は長い方が使いやすいだろうとGTロッドを使いました。

 ところがケミホタルをつけたウキがズボン!と沈むことはありませんでした。みんなが眠りに付いた後も夜風に吹かれてボーッと光っているウキをボーッと眺めていただけでした。次第に眠くなってきたので、あまり粘らずに就寝としました。

 その5へ続く

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