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伊豆大島へ原付釣ーリング

ず~っと暖めていたネタに挑戦

2018-09-23~25

その1 準備と出発

 二十代の若かりし頃、眺めていたバイク雑誌に東海汽船に原付バイクを載せて伊豆大島を走ろう!という特集記事がありました。大学3年生の夏に伊豆大島でキャンプをしたのですが、移動手段が無くて苦労した記憶があったので、そうか!この手があったか!と、天啓を受けた気がした(笑)ものです。

 伊豆大島は一周道路が46.6kmですから、それほど大きくはありません。伊豆大島へ渡ってテント泊して港や小磯を巡って釣りまくるのに原付バイクはちょうどいいサイズ感だと思います。大きいバイクはマメに停まるのが億劫になるんですよね。
 以来、ずーっと想いを暖めていましたが、ミニトレGT80(ヤマハ)に乗っていた時も仕事が忙しく、実現できずにいました。やりたいことは平成のうちに全部やる!思いを残して次の世に行ってはいけない!を標榜している僕としては、ぜひやっておきたい悲願のネタだったのです。

 ミニトレを不動にして処分してしまった以上、今回は原付バイクをレンタルする計画にしました。伊豆大島でも原付バイクのレンタルはあるのですが、朝借りて夜返さなくてはいけないので利用しません。自宅から原付バイクに乗って島へ持ち込み、24時間体制での出撃に備えるのです。先人曰く夜討ち朝駆けは鎌倉武士と釣り師の誉(ほまれ)だそうで(嘘)。

 自宅から竹芝桟橋まで自走する前提から、原付一種(排気量50cc未満)は避けました。慣れない最高速30km、二段階右折の制限で都心を走るのは不安です。原付二種(排気量50cc以上125cc未満)から物色し、荷台があって積載力があり、燃費が非常によい点からクロスカブ110(ホンダ)に白羽の矢を立てました。

 夏休みがなかなか取れず、やり繰りに苦労していたのですが、9月23日(日)に出発、25日(火)に帰ってくる行程で計画しました。
 まずは肝心のバイクのレンタルですが、ネットであれこれ調べているうちにヤスカリというお店を見つけました。中古バイク店がレンタルをやっていて、しかも一週間レンタルのコースがあるのです。9月23日(日)10時から31日(日)10時までの一週間を予約しました。

 次に東海汽船の伊豆大島行の乗船券をインターネットで予約しました。二等和室で3,660円。ところがインターネットで予約したにも関わらず、翌日にメールが来て間違えて通常期運賃で販売しちゃった。正しくは繁忙期運賃なので差額を竹芝桟橋で払って下さい。と言ってきました。ネット予約で間違えるってありか?そして自分とこのミスなのに差額を請求してくるって殿様商売だなぁ。
 バイク輸送については、別途オートバイ輸送予約受付に電話で予約を取りました。料金は4,140円。これは竹芝桟橋で支払います。20時から21時の間に受付にくるように、と言われました。

 次は宿泊です。釣りが目的である以上、夕暮れから晩ゴハン時夜明けから朝ゴハン時に最大のチャンスが訪れるわけですが、宿に泊まるとこの時間帯は宿に居ないといけないのです。従ってキャンプ場でのテント泊とします。候補地を探した結果、大学3年時のサークルで訪れたトウシキキャンプ場を再訪したいな…と思います。料金は無料とのことですが、事前に大島村役場へ電話して予約を取る必要がありました。

 23日(日)10時を目指して、グローブとヘルメットを持って電車に乗ってヤスカリへ向かいます。受付をして料金を支払うと、基本料金が6.980円、事故などに対応する車両補償が1,620円、念のために付けた盗難補償が2,160円(車両補償より高い!)で計10,760円でした。次回からは盗難補償は要らないかな…?
 また後日返ってくるのですが、別途保証金10,000円が必要です。なんでも駐車禁止を盗られて放置する人が居るのだとか。東京都内のバイク駐輪場の整備を加速度的に進めると小池知事が言ったらしいですが、さっさと進めて貰いたいものです。

先代のモデルです
クロスカブCC110です

 借りたら、早速、お隣のコンビニの駐車場でロータリー式チェンジペダルの操作を練習します。少しやってみただけですぐに走れそうだと感じたため、家路に着きます。

到着~
無事帰ってきました

 初めてカブに乗ってみた感想はロータリー式チェンジペダルはよくできてるでした。操作も簡単だし、誰でもすぐにマスターできるでしょう。事前に調べた通り、シフトダウンによるエンジンブレーキは使わないのがキモで、4速までギアを上げて走っても、停車にはブレーキのみを使います。完全に停車してしまってもエンストしないので、そこから落ち着いて、前に一回踏み込んでニュートラルにしてやればよいというのが秀逸です。スロットルを開けるとクラッチが繋がる自動遠心式クラッチの存在あってとはいえ、ここまで操作を割り切ってしまおうと考えたヤツはエラい!と思いましたね。

積むぜ~
旅の準備です

 帰宅したらキャンプ釣ーリングに使う荷物を車載します。まずはサイドバッグのスポーツスリムサイドバッグ.40(RSタイチ)で積載量の増強しますが、これはシートに接続ベルトを通して装着する仕様です。クロスカブのシートは小さい一人用なので使用不可。従って接続ベルトは一旦外した荷台に回して固定しました。荷台が小さいせいでベルトが長過ぎ、緩んでしまいそうだったので滑り止めゴムシートを挟んで止めました。このアイディアはジクサーでの経験が役に立ちました。

これだけで充分です
信頼と実績のROKストラップ

 荷台には折り畳みコンテナを置き、その上にテントコット(キャンプ用ベッド)・20リットルの防水シリンダーバッグ(シュラフキャンプテーブル入り)、パックロッドを載せて、ROKストラップで固定します。折り畳みコンテナと組み合わせて使えるかな?と思って、荷物ネットを被せました。結局、荷物ネットは不要だったんですけどね。

後ろが重いです
モリモリ積みました

 積みきれない荷物はマルチレインバッグNB-12-BK(デグナー)に入れて、バックパックとして背負います。直立した乗車姿勢になるバイクだと、背負ってもザックをシリンダーバッグの上に乗せられるので、重さが肩に掛かりません。この方法は2017年9月の北海道釣ーリングでも活用しました。

 積載が完了し、17時頃自宅を出発します。バイク積載の受付時間は20~21時なので若干余裕があるのですが、竹芝桟橋までの道中で晩ゴハンを食べようと考えたので早めに出ました。吉野家で晩御飯を食べても、20時の少し前には竹芝桟橋に着いたので記念撮影をします。

お馴染みの景色です
竹芝桟橋で記念撮影

 受託手荷物の受付まで係員さんに案内されてバイクを乗り入れます。バイク持ち込みは僕一人のようでした。
 東海汽船ではバイクをコンテナに入れてクレーンで吊り下げて船に貨物として積み込むため、バイクはラッシングベルトでコンテナに固定されます。バイクに荷物を載せたままではベルトが掛けられない、と扱ってくれませんので、積載してきた荷物を下ろします。
 下ろした荷物はROKストラップでまとめるなど工夫し、釣り竿、折り畳みコンテナを手荷物とすることで、何とか3個口にして、追加の貨物料金を支払いました。1個あたり500円だったかな?

 無事バイクを預けたところで、乗船手続に向かいます。窓口ではやはり繁忙期料金との差額を支払いました。150円くらいだったと思います。文句の一つも言ってやろうかと思いましたが、まぁ窓口のお姉さんが悪いわけじゃないから、何も言いませんでした。
 乗船手続きが終わると、後はただひたすら待つだけです。当初は20時過ぎとあって、人もまばらでしたが、次第に人が増えてきて、納涼船に乗る浴衣のお嬢さんがぞろぞろ歩いたりして、なかなか賑やかでした。

浴衣のお嬢さんが多かったな~
最初はガラガラ。やがて人が増えました

 ロッドケースとクーラーボックスを持ったおじさんと話したりして、軽い情報収集をしたりしながら、乗船時間を待ち、船に乗り込んだら早々にゴロリと横になります。
 あ~、コインシャワーくらいは使うかな~?などと思っているうちに、すっかり寝込んでしまい、次に気が付いたのは、伊豆大島の下船アナウンスが船内に流れた時でした(笑)

その2へ続く

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