バスロッドからライトジギングロッドへ再生
次の工程はガイドの取り付けです。まず初めにワインディングチェックをあらかじめ通しておきます。今回フォアグリップは無しで、ジャストエースのアルミ製メタリックレッドWCA-10Rを使います。
ガイドは当初スパイラルガイドも考えたのですが、結局やめて、通常のセッティングにします。ただ糸絡みは防止したいので、以前にサバロで購入したFujiのガイドセットCLDBSG16101を使います。これはSiCエギングLDBガイドセットNo.1と名前があるようにエギングロッドに用いるものです。
バット部分の4つはローライダーガイドになっているものです。スピニングロッドに使用するものですので、チョークガイドは大きい16番のサイズが採用されていますが、これは使用せず、代わりに12番を使います。
SiCエギングLDBガイドセットNo.1
トップガイドはCMNST5-1.8が付いていましたが、径が合わないのでCMNST5.5-2.4を使います。スパインを出して、背にガイドが乗るようにブランクの向きを確認します。向きに注意してトップガイドを接着します。
ガイドをマスキングテープで固定し、ガイドの位置を決めます。チョークガイドが小さめですので、リールに近いと高さが足りなくなりました。高さが足りないと糸が常に擦り、PEラインではギシギシと音がして不快なので、少し竿先寄りに配置しました。チャートは以下の通りです。
上から | サイズ | 上のガイドとの距離 |
---|---|---|
Top | CMNST5.5-2.4 | - |
1 | CLDBSG-4.5J | 70mm |
2 | CLDBSG-4.5J | 80mm |
3 | CLDBSG-4.5J | 90mm |
4 | CLDBSG-5.0J | 110mm |
5 | CLDBSG-5.5J | 130mm |
6 | CLCSG-6 | 145mm |
7 | CLCSG-8 | 160mm |
8 | CLCSG-10 | 180mm |
9 | CLCSG-12 | 180mm |
スレッドはGUDEBRODのAスレッドの赤です。カラーコードは335で、Candy Apple Redという色です。これを使ってラッピングしていきます。ラッピングが済んだら、カラープリザーバーで色止め処理をします。
プリザーバーが乾燥したら、次はコーティングをします。ナガシマのエポキシハンドレッドコートを使いました。
今回のコンセプトは薄めでスッキリです。薄め液を多めに入れて、塗る回数を増やして仕上げます。
6回コーティングして塗膜が厚くなってきたのでヨシとします。
最後の工程はハンドルの接着です。位置はワインディングチェックの内径に隙間ができない場所にします。そこはグリップの内径よりブランクの外径が少し細く、カタカタ音がする程度の隙間があります。このままでは接着したのではまっすぐにならないので、ブランクにマスキングテープを貼ってゲタにして、寸法を合わせます。
ハンドルを10分硬化型エポキシ接着剤で接着します。はみ出した接着剤を使ってワインディングチェックを固定します。
ハンドル部分です
今回のデザインではフォアグリップはありません。
最後にコンパウンドで磨き上げて完成です。作業時に付いたくすみなどが取れてピカピカになりました。
できました
今回はフォアグリップも文字入れも飾り巻きも無しのシンプル仕上げです。何か思い立ったら文字入れくらいはするかも知れませんが、釣ってナンボの実用竿です。
しかし思い立ってから完成まで8年も掛かってしまいました。全てはリールシートの塗装に失敗して放置してしまったからなのですが(笑)。
さて完成したら使いたくなるのが人情です。シーズン的にはシーバスでしょうか?イナダやタチウオも釣りたいところですね。
その7へ続く
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