バス用スチールロッドのレストア記
前回の記事からまたもや5年以上の月日が経ってしまいました。その間何もしていなかったわけではなく、2005年9月22日にこの竿のハンドル部分が外れることを発見し、作業が格段にしやすくなりました。作業着手から9年、ここから挽回していきたいものです。
それも資料収集のためにYahoo!やe-bayなどのオークションでの出品を見ていたおかげです。そもそも何と言う名前の竿かを知りたかったわけですが、#751-5'-Lか#751-5'-Mというモデルらしいと分かりました。
まず前回失敗した塗料を化繊バフで落とし、メタルポリッシュで磨いてくすみを取り除きました。いったいこの作業を何回やっていることやら…。
次にレタリングシートを貼り付けて竿の名前(サイン)を入れます。ユニオンケミカー社のデカドライという商品でサインペンで書いたような文字(ボールド?)の20ptを使いました。
配置は少し斜めになるようにしました。もともとペンで書いたような書体で斜めになったデザインになっています。ちょっとお洒落かな?と思い、オリジナルの雰囲気を取り入れてみました。
オリジナルはこんな感じだったようです
Heddon Palのちょうど裏側に#751-5'-Lのモデル名を入れます。LなのかMなのかははっきり分からないのですが、化繊バフで何度も磨いて少しは竿が細く弱くなったんじゃないか?(笑)と思いますので、Lにしてみました。
レタリングシートはそのままだと引っ掻いて剥がれてしまうので、上からクリアーで保護塗装をする必要があります。今回は本塗装をクリアーでそのまま塗るので、本塗装の前にレタリングシートを貼りました。
これから本塗装をするのですが、レタリングシートはシンナーに弱いため本塗装で剥がれてしまいます。そのためこの段階で保護塗装をします。
さらにこの竿はスチールロッドですからサビ対策が必要です。さらには金属面への塗装は塗料の食いつきが悪いので、下塗りが必要です。ここは一気に解決してしまうため、サビ止めクリアースプレーで吹きつけることにしました。方法は前回と同じです。
コネット(グリップに接続する部分)をマスキングし、フロロライン4号でブラ下げました。ジッポオイルをティッシュペーパーに含ませてブランクを拭き取り、脱脂します。
ラインにヨリを掛けてブランクをくるくる回しながらスプレーを吹き付けます。前回の教訓を活かし2回ほど軽く吹き付けるだけにしました。何度も吹き付けてタレてしまったのは、もう遠い昔のことなのね…。
その6へ続く
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