トップ創作日誌

Oh! My Rod!

バス用スチールロッドのレストア記

1999-3-14

ブランクの塗装 ドブ漬け失敗編

 やっちめーましたぁ。えー、ひたすらペーパーがけをやってブランクの塗装を落としたわけなんですが、やっぱり銀色の地肌が現れてきました。
 ま、スチールなんだから当たり前っちゃあ当たり前なんですが、地肌が出てきちゃあ仕方が無い。バッシバシにかけまくって銀色のブランクにしちゃいましょう。もしかすると、これが本来の姿かも知れないし。

 ピカピカというのもあまり趣味じゃないんですが、こうなるとリールのバフ掛けもいいかも知れません。銀色に光るタックルもまたよきかな。
 ということでハンドドリルを買ってきました。あいにくドリルを固定する台がなかったので、取り寄せ注文までして来ました。ドリルは川口のホームセンターエッサンで購入。¥3,980-なり。

 とりあえずピカピカの銀色でブランクの色(?)というか地肌は決まり。ここからコーティングを施していこう、と思います。

 が、ここで考えました。最初はスプレーでいいか、と思っていたんですが、考えるほどにあの塩ビのパイプでも買ってきてドブ漬けしちゃおうか、というアイディアが気になる。
 奇しくもBasser99年4月号のBassin' Trailという記事でも似たようなことが書いてある。やっぱ考えることは皆同じなのねと思いつつ、やってみようかいなと考えるワケであります。

 まぁ塩ビパイプなら入手もそんなに難しそうじゃないし、ということで買ってきました。同ホームセンターで購入、外径16mm×長さ2mで¥350-。いや~、保管に困るなぁ。(^^;)
 長さは123.5cmのブランクが入るようにカット。約130cmとして内径10mm、これに入れる塗料の量は130×1×3.14(cm)=408.2(cm^3)。ということで約500ccの塗料が必要になる計算です。

 はっきり言って塗料はまるっきり闇の中。何をどう使って良いのやら。とにかく経験がモノを言う世界なので、これも修行とやってみるしかないです。ルアー製作用セルロースセメントをシンナーで薄めて、塩ビパイプに入れて、ブランクをちゃぽんと漬けてみます。

 ところがところが、これが予想以上の難物でした。やっぱりすこし粘りがあって、ムラが出ちゃいました。う~ん。(;_;)作業自体はすごく簡単なので塗料に研究の余地ありです。

本日の工具

工具名 メーカー 価格
塩ビパイプ シンエツ ¥350-
パイプエンド TSA ¥45-
漏斗 ハニーコック ¥250-
塗料バケツ(3L) マルデン ¥298-

本日の材料

材料名 メーカー 数量
セルロースセメント 不明 500ml
シンナー ニッペ 目分量

2000-2-20

ブランクの塗装を考える

 前回、ブランクのコーティングでつまづき、気が付いてみると約1年が経ってしまいました。(^^;)
 どうしたものかと思っており、コーティングだけショップに外注しようかとも考えたりしたのですが、ともかくその後情報収集して方法がいくつか浮かび上がってきました。

1.スプレー

 スプレーはこれまでに塗装・コーティングで数回試した方法であります。
 地面からまっすぐ竿のブランクを立ててスプレーを吹き付けていたのですが、これではどうしても塗りムラが出来てしまいます。

 スプレーは限界かなぁ、と感じていたときに、大森(現在は矢口渡)のハネダクラフトの店員さんから、「吊るしてブランクを回しながら吹くとムラが出にくいですよ」と。う~ん、コロンブス的発想やね。ただ「ドブ漬けの方が仕上がりが綺麗ですよ」とも言ってました。

2.カップ使用

 フライの雑誌48号に載っていた方法です。羽生の渡辺釣具店でやっていると聞きました。

 まず、地面からまっすぐブランクを立てて固定します。計量カップの底面をくりぬいて、代わりにゴムを張り、ブランクの径に合わせた穴をあけます。これをブランクにブッ刺してから、計量カップにコーティング材を入れて上げ下げする、という方法です。

 これまで底面に張るゴムが分からなかったのですが、フライの雑誌にはレイテックスゴムというものが紹介されていました。手術用もしくは家庭用ゴム手袋でもいいらしいです。

 ロッドの固定方法として万力を用意できれば、大掛かりな仕掛けも要らないので、この方法も挑戦してみる価値がありそうです。

3.ドブ漬け

 やっぱり一番仕上がりが綺麗なのはコレらしいです。しかし仕掛けが大掛かりになってしまうのが欠点です。

 前回の失敗のもとであるムラですが、やはり塗料が濃かったようです。極力薄くするのがコーティングを綺麗に仕上げるキモだそうです。

 また塩ビパイプから引きぬくスピードも速かったようです。塗料をじっくり落としながら抜くところが、塗料を載せすぎない秘訣のようです。このあたりはバンブーフライロッド作成のホームページで知りました。
 引きぬくためにモーターまで作っている人もいるようで、そのスピードの理想は10~20cm/分だそうな。それは確かに手作業のレベルじゃないですなぁ。

 他にも引きぬく際に約1.5mの竿をまっすぐ上げ下ろししなければいけません。前回も「脚立が欲しい」と思いました。当然屋外にしかスペースを確保できないのですが、そうするとホコリなんかも気になります。

 こうしてみるとなかなか難しいモンですね。現在方法2のカップ使用で行ってみようかと思ってます。

 また塗料そのものも問題として残ってます。前回ルアー製作用セルロースセメントをシンナーで薄めて使ってみたのですが、あんまり固く乾燥すると竿自体がかためのアクションになりそう。
 バンブーフライロッド作成のページなんかではウレタンニスを使っているとのことで、これならホームセンターでも買えそうなので、これでいってみましょうか。

その4へ続く

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