バス用スチールロッドのレストア記
ブランクのコーティングでつまづいたまま、何と早3年が経過していました。その間ず~っとほったらかしだったワケで。忙しかったことや、あまりバス釣りをしなくなったなどの理由はありますが、とにかくどうにかせねば!と思い久しぶりに作業しました。
まずはおさらい。
前回ブランクのコーティングで行き詰まっていたのですが、それ以前にブランクが錆び始めてきました。これがどうにかせねば!と思った理由であります。やっぱ鉄やね。
まずはキレイにしなければ!ということで、化繊バフで磨くことに。グラインダーでビャーと磨いていきます。
右サイドが化繊バフ。
最近、愛車ミニトレ(バイク)のパーツを磨いたりして、結構頻繁に使っているグラインダー。何といってもみるみる内に汚れが落ちて綺麗になっていくのが楽しくて、最近では磨き魔になっているんじゃないかとさえ思ってしまう程。磨きマニアの気持ちが少し(結構?)分かりますね。
で、磨くとこんな感じです。
グリップ側が光っているのが分かりますかね?
考えてみると塗装の下地処理としても綺麗にしておいた方がいいのは間違いないワケなんですが、ピカピカに光り始めると、やっぱこれがスチールっぽいよね?と思い始めました。このままクリアでコーティングする方針は変えずに行きます。
しかしバフには落とし穴があるのです。それはやればやるほど綺麗になるので終わるタイミングが分からない、ということなんですね。鉄表面のくすみを取ろうと思うと、もう際限がないんじゃないか?と思ってしまいます。徹底的に磨いて鏡面仕上げまで行かないと終わった感じがしないのが悩みの種です。
しかも丸いブランクですから、なかなかくすみが取りきれない。この後フェルトバフでとことん行っちゃうか、ほどほどで手を打つかは、時間とやる気の問題なのかしら?
まずはコンパウンドで様子を見てみようと思います。くすみが目立たないようでしたらコーティングに行きます。
で、問題のコーティングですが、バフを掛けちゃったらどうしても錆び易くなる(金属の錆び防止表面処理を落としちゃう?)ので、クリアの錆び止めスプレーで行こうと思います。
何度もスプレーしてからペーパー掛けして地ならし、の繰り返しで対処しようかな?と。異なる種類の塗料(しかもクリアーだし)を塗っていくのは、下地となる塗料のチヂミも恐いです。
工具名 | メーカー |
---|---|
グラインダー | バシーン産業 |
化繊バフパッド | 不明 |
先週ブランクのバフ掛けをしたので、その続きです。
まずはバフ掛けした後、どうしても金属表面にくすみがあったので、金属磨き(コンパウンド)で磨くことにしました。使ったのはバイク用品店で買ったMETAL POLISHというコンパウンド。AUTOGYLM社の製品。
外箱には英国王室御用達で、アストンマーチンやジャガーでも使われている…と宣伝文句が書いてあって、ホウホウと頷きながら布に取ってゴシゴシ磨いてみる。
すると、ナルホドくすみがとれている。う~む。さすが英国王室御用達だワイ。などと一人で悦に入りながら、ブランクをゴシゴシ。見事に綺麗になりました。
以上の作業を月曜の寝る前15分程度行いまして、9日の日曜日に塗装に取りかかりました。前回書いた通り、防錆クリアスプレーで何度も吹く、という一番シンプルな方法を取ることにしました。
まずはぶら下げて塗装するためその辺りに転がっていたトラウト用5lbナイロンラインを1ヒロ取って、両端に輪ゴムを取りつけます。この輪ゴムでグリップを縛って、糸でぶら下げることにしました。
次に、このブランクではグリップを外していないので、着いたまま作業をしています。そのためグリップ部分に塗装が掛からないようにマスキングします。マスキングテープなどワザワザ買ってくるのも億劫なので、治療用ホワイトテープ(包帯とかシップを止めるあのテープ)で代用しちゃいます。
手近にあったサンスイのお買物袋が結構イイ感じの厚みのある紙なので、これをハサミで開いてグリップ部分に被せてテープで止めます。スキマができてしまうので、テープを小さく切って張り付けます。
で物干竿を掛けるフックからぶら下げて、準備は完了。こんな状況です。
グリップを紙で包み込みます
ブラ下げて作業します
こうしてブラ下げたまま、ティッシュにジッポオイルを含ませてブランクの汚れ落としと脱脂を行います。表面は綺麗に見えても、結構黒い汚れが取れました。
さていよいよスプレー吹きです。まずはブランクをクルクルと回転させてナイロンラインにヨリを掛けて行きます。もうこれ以上は掛けられないな、と思ったところで手を離すとブランクがクルクル回転する。
そこをすかさずスプレーすれば、ムラなく塗れるという目論みです。この手口はハネダクラフトの店員さんに聞いた方法です。
ところが実際にやって見ると、若干の問題点が出ました。
まず5lbと細いラインを使ったので、ヨリが戻るパワーが弱かったこと。ですので回転がイマイチゆっくりでした。ここは手近のもので済まさないで景気良く16lbぐらいを使った方が良かったかも知れません。
次に輪ゴムを使ってブランクをぶら下げたため、ブランクと地面が垂直になっておらず、ブランクが踊るように回ってしまったこと。
これはグリップの中心にブランクがある訳ではないので致し方ないところです。でもスプレーしようとするとブランクが逃げてしまうのですからやり難いったらありゃしませんでした。
最後にクリアーのスプレーは難しい、というか僕の経験のなさからくるミス。塗れたかどうだかわからないので、もう1回を繰り返して、塗料が垂れてしまったこと。
これはスプレーをぐっと堪えて1・2回で止めておくべきだったのですね。
まぁこんな感じで本日のスプレー塗装は失敗に終わってしまいました。善後策としては目の細かいペーパーを掛けてみて、塗料のタレを消すことができたら、そこから2回目を吹くことにします。消せなかったら塗料を落としてやり直しですね。
やり直しになるのだったら、やっぱりドブ漬け法をとるかも知れません。嗚呼、いったい何時になったら塗装のやり方を確立することができるのやら。
その5へ続く
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