天高く鮒肥ゆる秋に野田幸手園
11日野田幸手園で行われた道満へら鮒会の10月例会に参加してきました。9月例会は欠席したため久し振りの参加となりました。
集合時間の5時から遅れること約15分、ほぼ1年ぶりくらいに野田幸手園に到着しました。受付、打ち合わせの後、開場の6時から順番に釣り場に入ります。
当会の釣り座は竹・紅葉・アカシア桟橋が指定桟橋です。一度は紅葉桟橋に入ったもののへらむぎさんと相談の結果、アカシア桟橋に移動しました。入り口寄りの南(松桟橋)向きに釣り座を構えました。
天気は濃い霧がたちこめ、桟橋の奥が見えないくらいです。空は厚い雲で覆われていたおり、さらには釣り準備の途中からポツポツと雨が降り始めました。さすがにこの天気では釣り人の入りは少なく、僕の釣り座から入り口側には誰もいません。
釣り方は先週5日の試釣の結果がイマイチだったうえ、雨が降り出したので浅ダナ両ダンゴにします。
仕掛けは竿がシマノ慶匠8尺、道糸0.8号、ハリス0.5号18-25cm、ハリ上下とも改良ヤラズ5号、ウキはリコーサーバンス社のさみだれPCトップ浅ダナ用7号です。ウキの位置はオモリから約1.1mにしました。
えさはガッテン:GTS:水を2:2:0.9(単位100cc)で作りました。
第1投を振り込んだのは7時頃でした。ウキがなじみ切ったら早めの打ち返しを10投ほど続けると、モヤモヤと動き出します。
すぐに釣れるかと思ったら、フカフカ動くのみでなかなか強いアタリが出ません。あっという間に上ずったようです。えさをしっかり付けてきちんとウキがなじんだ後まで待つと、待望のアタリが出ました。
ギュン!と竿を絞る強いヒキをこらえて浮かせたのは今日の初物です。
45分、48分に2枚め、3枚めと連続ヒットしますが、上っ調子になるへらにウキがなかなかなじまず苦戦します。えさのブレンドを粘り重視でガッテンを増やし、ガッテン:GTS:水を3:1:0.9に変えてみますが、8時台は1分、7分、26分、39分、58分と5枚、9時台は1分、22分、44分、48分、52分と同じく5枚のペースです。
ウキがなじみきった時にアタリが出るようだと釣りが早いし釣果が伸びる…と期待したのですが、落ち込みアタリはイマイチ少なく、ウキが戻ってくるまで待つと良いアタリが出るケースもしばしばでした。
9時台の終わり頃から徐々にペースが上がって10時台は15分、18分と連続ヒットが出ました。しかし29分の16枚めをシオに朝のサービスタイムが終わったのか、アタリが遠のいていきます。
ドンドン渋くなっていく活性に対応できず10時台の追加ができませんでした。雨が上がってときおり日が差すようになってきた天気も関係するのかも知れません。
ここまで上っ調子になるへらに対して、ボソッとしたえさを固めに付けてウキをなじませる対応してきましたが、いよいよ限界です。へらむぎさんのアドバイスを頂き、ハリスを23-30cmと長くしてみます。
その効果があったか11時9分、12分と連続ヒットがありましたが、次は56分まで穴が開き、遂には12時18分に20枚めを釣るまで、時間1枚ペースにまで落ち込んでしまいました。フラシ交換をし、12時30分にえさがなくなったタイミングで昼食をとり、その後は両ダンゴに見切りをつけてウドンセットに切り替えます。
バラケえさは粒戦25ccを水50ccで吸水させ、パワーX300cc、特S200ccにまぜて仕上げました。食わせは力玉。通常の白いもの、食紅染め、わらび職人漬けの3種を準備しました。
当初、ハリを改良ヤラズ上5号、下同3号、ハリスを上0.6号7cm、下0.5号30cm、ウキをリコーサーバンス社のさみだれハイテクトップ浅ダナ用7号の仕掛けでウキ下1.5mを狙います。ところが釣りが軌道にのるまで散々でした。
打ち始めはウキが全然なじみません。ウキが大き過ぎると同6号に替えます。ところが実はバラケをぎゅっと締める力が弱すぎたようです。
バラケえさのサイズを大きくしてなじみ幅を出そうと上バリを改良ヤラズ7号に替えるも、そもそも締め付けの力が弱いこと、両ダンゴでも上っ調子になる活性が災いして、ますますへらが上ずってウキがなじみません。
へらに揉まれてもしっかり下ハリスを張らせようとハリス寸を20cmに短く詰めても、そもそもバラケがタナまで持っていないのでアタリが出ません。
デカいバラケでは好転しないな…と思っていたら、フワフワとしたウキの動きが落ち着き始め、ツン!と落とすアタリが出て、13時27分にようやくウドンセットでの初物が釣れました。
ここでようやくバラケの締め付けが弱く、へらが上ずっていたと気付きました。1時間近く経った経時変化で、えさに含まれていた空気が抜けて重くなり、乾燥してぎゅっと抑えないと纏まらない状態になってきたからウキがなじむようになっただけなんです。
ハリスを25cmに伸ばし、バラケを硬く締めてウキのトップをしっかりなじませることを繰り返すと、ウキの動きが次第に落ち着き、食わせのウドンだけになった後の強いアタリが出るようになりました。何度もカラ振りになりますがメゲずに打ち返すと、ようやくドスン!と魚の重みが掛かりました。
キター!今日イチ!の22枚め。思わず記念撮影しちゃった(14:13)
竿を矯めて浮かせた魚は思わずデカッ!と声が出てしまうサイズでした。重さは測りませんでしたが、長さは42cm!自己最長寸でしょう。
次の23枚めを釣った時3枚とも力玉の食紅染め(赤)にアタったと気が付きます。この後はずっと食紅染めを使って22分に24枚め、42分に25枚め、アガリ一枚になった26枚めを15時ちょうどに釣りました。
アガリ1枚になった26枚め。レンズに水滴が…(笑)(15:00)
ウドンセットで釣った魚は全て尺を越える良型ばかり。この現象は一体何でしょう?赤い力玉が良かったのかなぁ?
両ダンゴでは掌サイズのちびっこも釣れてきましたが、えさをブラ下げてアタリを待っていると型が良かったような気がします。良型へらの食う傾向ってあるのかも知れませんね。
僕の場合三国池でも武蔵の池でも椎の木湖でも、何故か終了時刻が近づくと型が良くなる記憶があります。なんでかなぁ?
検量の結果は26枚、18kgでした。個人的には試釣の倍の釣果は悪くないのですが、廻りに比べるとまだまだ…。
この日の1位は長竿1mダナ両ダンゴで46.2kgでした。1席空けた右隣に入ったへらむぎさんは両ダンゴを通して44.4kgの釣果を叩き出して2位です。優勝にまであと僅かに及びませんでしたが、さすがの腕前を披露されました。
参加賞はボックスティシュでした
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