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憧れの北海道へ釣ーリング

旧友を頼って鱒と戯れる

2017-09-07~11

その4 9月10日(4日目)ニジマス釣りたい

 4日めとなる10日は日曜日、全日釣りができるのは今日が最後です。ますますもって平日でないのが恨めしいところです(泣)。
 朝6時頃に起き出して準備し7時頃に宿を出ました。今日こそ夜明け頃に出発してガッツリ釣るつもりで朝食をお願いしなかったのに、この体たらくです(笑)。走り始めると朝の冷え込みが結構厳しく、早々に最寄りのコンビニ(ローソン)でマチカフェのホットコーヒー、パンなどを買って朝ゴハンを食べながら、今日の計画を練ります。

限定と書かれちゃ食べるでしょ
朝ごはんです

 まずは昨日のたばこを買った商店のおじいさんの証言(笑)。この町を流れる川をネットで調べてみると確かにポイントとして紹介されている記事が散見されました。本流は川幅が広いため、流れ込む支流の川の様子を窺ってみます。
 舗装された広域農道から未舗装の農道へ入ってゆっくり進むと、まさにここから入ったらいいよ~と手招きされているような川に面した広場に出ました。

釣り台出しちゃうぞ?
広場になってました

 大きな石は無く、小石が敷き詰められた緩い流れですが魚が見えないだけなんじゃね?とウェーダーも履かずに4番竿を出してみます。
 16番くらいのソラックスダンを流してみると、早速ピチャッと魚が出てくれて、小さいヤマベがご挨拶してくれました。

おはよう~
やっぱり居たね~

 小さい川の緩いヒラキの部分です。多分、近所の人がちょっとおかずの足しにすっか?って言って、のべ竿に小さいフライをテンカラで釣るような風景が浮かんできました。僕が近所で鮒を釣って遊んでいるような、北海道の人にとってヤマベは身近で気軽な存在なんだろうなぁ、といった感じです。

気軽な場所です
たくさん釣れます。バイクブーツのままで(笑)

 何匹か遊んで貰って充分に癒されたので、アキバくん情報から目星を付けた川へ移動します。出発しようしたら橋の脇の空き地に車が停まっていて、その脇で釣りの身支度をしている人を見掛けました。こんにちは~と声を掛け、あれこれお話しさせてもらうと、同じ川を教えてくれました。

 この人から教わったのはアキバくん情報よりもっと下流のポイントでした。教わった辺りに行って、お昼ゴハンを食べて、釣り支度をします。いざ川に入ってみると、川幅が広く、水量も豊富で、とても川の中を歩き回るというレベルではありませんでした。まさに流れの強い鮎釣り場、といった感じで、ウェーダーよりも鮎タイツが欲しくなる流れの強さです。ほとんど歩けないで川から上がり、上流へと堤防の道を歩くと、ふと脇から流れ込む細流に目が止まりました。

幅3m?
こんな細流です

 ここならチビっこがたくさんいるよね?と釣り上がると、ちょっとしたポイントでは必ず魚が出てくるチビっこ達の遊園地状態でした(笑)。
 堰堤まで釣り上がった14時頃、さすがにもうちょっと大きい魚が欲しいよね?と川から上がってバイクに戻ってきました。

 この川の上流へ大きく場所を移動しようと決断した時、昨夜の宿にスマホの充電器&ケーブルを忘れたことに気づきました。またかい(笑)。今夜の宿はもう一泊雪月花廊にするか、もうちょっと走ってモーラップ樽前荘にしようかと迷っていたのですが、雪月花廊に電話を掛けて、奥さんに充電器を忘れたので取りに行きますと伝えると、あら~じゃあもう一泊?と営業されちゃった(笑)ので、お願いしちゃいました。

 アキバくんに教えてもらったポイントに到着してみると、ガサガサをやるにはいいけどフライフィッシングにはちょっと細いよね?という川幅でした。ならばさっきとここの中間だな?と、下流へ向かって橋を順番に巡り、上から川の様子を見ていきました。

雲が無ければ、もっと美しいはず
釣り場探索の途中で出会った羊蹄山
幹線道路から外れて走るからこそ拾える景色

 何本めかの橋でちょうど釣りよさそうな川幅、水量になったので、橋の脇から川に沿った未舗装路へセローを突っ込んでしばらく走ったところで、川へ出るスロープ状の道がありました。よし!ここだ。

 既に時間は16時頃、日が落ちるまでの短時間決戦となってしまうので、さっさと釣り支度を済ませて川へ入ります。釣り上っていけそうなので、最初に入渓点の下流にある瀬尻をエルクヘアカディス12番でざっと流してみます。
 下流に向かってなので僅かばかりのドリフトしかできません。フラッタリングのイメージで…とあまりナチュラルドリフトに拘らずに流していると、ゴッ!と手元にアタリが伝わりましたが、あっという間に外れてしまいました。この感触、チラッと見えた魚体は、これまでのチビッ子よりはちょっと良いサイズだったような…?
 気を取り直して上流へ釣り上ります。ここぞというポイントから飛び出してくれたのは、すっかりお馴染みになったチビッ子ヤマベくんでした。

やっぱりお子様だったか
綺麗だね~

 もうちょっと大きいのが居ないかな~?と、深い淀みまで釣り上がるもお父さんお母さんサイズは出てくれませんでした。下りはウェットフライを結んで、水面下を探っていきますが、やはり相手をしてくれるのはチビッ子達でした。

大きいの居そうだけどね~
ゆったりとした流れ

 太陽が傾く17時半頃、川から上がって後片付けをし、宿へ向かって走り出します。途中ニセコの駅前で給油しました。およそ200kmくらいでの給油ですが、何と言ってもガソリンスタンドが見つからないのが怖いので。

 夕刻、太陽が山の端に掛かると、体に当たる風はグングン冷たくなっていきます。ゴアテックスのカッパを着て風を遮ることも考えたのですが、そんなに時間はかかるまい、とフリースだけで強行してしまいました。もうそろそろ限界でしょ?と感じ始めた18時過ぎ、雪月花廊に到着した頃にはすっかり冷えてしまいました。

 事前に電話をしていたので、常連さんは僕がもう一泊することは分かっていたのですが、昨日帰ると言っていたエストレア乗りの女性がもう一泊延泊していました。う~ん、居心地良かったからなぁ、ここ。
 食堂にある薪ストーブには早速火が入ってました。北海道は秋が一足飛びで過ぎ去り冬に近づくんですね。

日が落ちると寒くなります
薪ストーブ

 露天風呂の循環ポンプが故障とのことでしたが、内風呂は入れたので一足お先に暖まらせてもらい、サッパリしたところで晩ゴハンを頂きました。

旨かった
この日の晩ゴハン

 晩ゴハンにはカリフラワーのから揚げ、ブロッコリーのたらこチーズ掛けを大皿に盛ってたくさん出して頂きました。カリフラワーの揚げ物って初めて食べたんですが旨かったです。真似したいなぁ、これ。

 明日も早いので22時には一足先にお休みしました。他のお客さんは夜半過ぎまで飲んでいたそうです。

その5へ続く

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