トップ釣行記

憧れの北海道へ釣ーリング

旧友を頼って鱒と戯れる

2017-09-07~11

 あれこれ考えたことなど…備忘です。

日程

 社会人にとっての最大の障害は日程です。今の僕の場合、連続で休めるのは3日間でした。土日を挟んで計5日間の日程です。北海道全域を走るには全然足りませんので、道央だけと地域を分けて考えました。似たような状況の方も多いかと思います。自分もこれくらいだったら…とその気になっちゃう人が増えることを望んでやみません。

交通

 往路は7:15成田発の春秋航空のIJ201便。千歳8:55着。代金は4,920円。復路は18:25千歳発のバニラエアーのJW922便。成田20:00着。代金は6,260円。合計で11,180円でした。LCCのおかげでぐっと飛行機が身近になりました。
 自宅最寄り駅から成田空港まではJRと北総線利用で1,486円。往復で2,972円。よって北海道往復の交通費は合計14,152円でした。

身近になりました
春秋航空

バイク

 バイクは全国展開しているレンタルバイク819の新千歳空港店でセロー250(ヤマハ)のトップケース付きを借りました。
 大型二輪免許保有者があえて250ccのセローを選んだのは釣り目当てだと未舗装路への進入の可能性が高いため、転倒しにくく引き起こしやすい車輌を理由に選びました。昔セロー225Wに乗っていたので車輛イメージが付いたのも大きいです。
 実際借りて走ってみて、この選択は大正解でした。すぐに足が付くシートの低さが特に良かったです。これまでバイクで未舗装路を走った記憶が無いのですが、特段怖いことも難しいこともありませんでした。

 釣りをする→バイクに乗る時間が少ない→遠くに行けない→札幌周辺を細かく巡ると考えていったら250ccがピッタリ。大型車を借りるとそれ相応に費用が掛かってしまうことを考えても、セローはベストでした。僕は年間会員割引が適用されて5日間で55,540円(ヘルメット込)でした。

服装

 一番悩んだのが服装です。釣りの際には普段使うL.L.Beanの薄手の長袖シャツの下にMizunoの吸湿速乾長袖シャツを着ました。ちょうど良かったくらいで、暑いくらいの日は袖まくりで、肌寒い日はフリースを重ねて着て対応できました。
 ところが、このままバイクに乗ると確実に凍えます。もう少し厚手の長袖シャツに着替えフリースを着て走ったのですが、気温が上がる前の朝や、日が傾き冷えてくる夕方に走ったこともあって、風を遮るジャケットが必要でした。せめてゴアテックスのカッパを着るべきだったのでしょうが、取り出すのが面倒でそのまま走ってしまいました。荷物を減らしたくて持っていかなかったのですが、釣りの際に着なくてもライディング用ジャケットがあると良かったです。

宿泊

 釣りを考えればいつでも朝駆けできるテント泊にしたいところですが、ヒグマの庭での現地野営は不可、煮炊き厳禁であること、9月に入ると夜明け前はヤバいくらいに冷え込む日が出てくること、夏休みを外した9月なら満室にはならないだろうとの目論見から、最初からライダーハウス泊で考えました。ライダーハウスは布団が無い場合があるのでシュラフとマットは必須です。今回はシュラフを新調しました(笑)モンベルのダウンハガー800の#3です。最初の2泊(樽前荘・ちとせライダーハウス)でのみ使いましたがちょっと暑く、後の2泊(雪月花廊)では借りた毛布だけではちょっと寒くて、使えば良かったと…(苦笑)。

道具

 釣ーリングでは、釣り道具を車載する分だけ何かを削る必要が出てきます。最初にテント泊をしない、調理をしないと決めたので、コッフェル・カトラリー・折り畳みテーブル・バーナー・ガスカートリッジ・ケトルといったキャンプ用品を削り、着替えを入れるスペースを稼ぎました。
 荷物はコンテナに入れて事前にアキバくんの家に発送し、空きコンテナは最終日まで預かってもらいました。こういう裏技に協力してくれる存在が心強いです。それでもコンテナに収まりきらず、30リットルの防水ツーリングザックに荷物を入れて、手荷物で飛行機に乗りました。

使いでがありそう
マルチレインバッグ(デグナー)
帰り道には竿を持ちました

積載

 これまでの経験からサイドバッグに釣り道具一式が入ることは実証済みでした。気を付けたのは濡れモノであるウェーディングシューズ、ウェーダーはビニール袋に入れて、常に右側と場所を決めたこと。とにかく濡れモノは分けて車載しないと、他の物へダメージを与えます。
 サイドバッグは施錠できない点から、釣り道具を中心に入れました。釣りのためバイクから離れる際には、サイドバッグの中身はほぼ空に近い状態になりますから。

 セロー250(2017年型)の注意点として、シートがボルト留めなので外すのに8番のレンチが必要な点があります。

ココ注意!
セロー250のシート裏

 サイドバッグを装着するハーネスはシートに巻き付けるタイプなので、一度シートを外さないといけないのですが、工具が必要なバイクって初めて見ました。ビックリ。
 アキバくんから工具を借りて事なきを得たのですが、レンタルバイクって現物が手元に無いので、借りてから想定してなかったコトが出てきます。

 一方でトップケースは防水・施錠可なので、バイクから離れる際に置いておく物、着替え等を入れました。重いものは中央・下にという積載の基本から考えても、重心の高いトップケースには軽い衣類がベターと考えます。投宿する際には着替えなど宿で使うものをツーリングザックに入れて持ち込みます。

 タンデムシートにはキャンプ用エアマットとロッドケース2本を、積載ロープ(僕はROKストラップを愛用)を斜に2本掛けて、万一の荷崩れの際に落とさないように把手に通して縛ります。

いつもの車載方法です
こんな感じ

 そしてこの上に背負ったツーリングザックの底を載せてバイクに乗ります。いつも何かをタンデムシートに車載して、そこに載せることでザックの重さが肩に掛からないようにしています。

釣竿

 バイクで釣りを考えると、小継竿(マルチピース:3以上に分割された竿を継いで使う竿。収納寸法が小さくなるのでパックロッドとも)の活用がカギです。今回はフライフィッシングオンリーで考えたので、いつもの釣ーリング用の竿、7フィート4番4本継9フィート5番7本継を準備しました。機内持ち込みまで考えると、仕舞寸法が短くて悪い理由は見当たりません。
 昨今の小継竿は優秀で、使えない物を探す方が大変なくらいです。継ぎ数が多いと悪影響が出るからワンピース(継ぎの無い、いわゆる延べ竿)か、せめて2本継ぎじゃなければ…などと言うメーカーは技術か性根のどちらかがよっぽど悪いんだと思ってます。

 そもそもバイクは長い物の車載が苦手です。ちとせライダーハウスのおばあちゃんは昔1mもあるような水道管パイプを載せて来た人がいる。危なっかしくて心配だったと話してました。
 ネットで検索するとロッドホルダーを調達・自作し、ワンピース竿や2本継など仕舞寸法の長い竿を車載している人も見受けられます。レンタルバイク利用の場合は事前に装着できるか分からないため、ロッドホルダーは使用不可能です。

便利グッズ

 カマボコ板。釣りはどうしても未舗装の不整地にバイクを停めるので、サイドスタンドの下に敷いて、スタンドが土の地面にめり込んでバイクが倒れるのを防ぎます。市販品でもスタンドプレートとか売ってます。

 キャンプ用折り畳み椅子。ウェーダー&ウェーディングシューズの脱ぎ履きの際に座ってます。釣りの合間に休憩する際にも座って休憩できるし、キャンプツーリングでは必須アイテムですね。ウェーダー&ウェーディングシューズの脱ぎ履き用途だけならお風呂用スポンジマットの方がいいかもです。以前、アユ釣り師に教わったネタです。

 スマホホルダー。ハンドルに装着しスマホのナビを使いました。USB&シガーソケットが付いていましたので、走行中でもLightningケーブルで充電できて大活躍でした。

このセットは便利
左がホルダー。中央の黒いのがUSB&シガーソケット。
右上に見切れているのがETC。今回高速は利用せず。

 普段使うのはGoogle Mapですが、妙な狭い道を選んで近道しようとするのが玉にキズです。Yahoo!カーナビの方が普通の道を選んでくれます。Google Mapの良い点は画面オフにしておくと、通知メッセージだけ出してくれるところで、バッテリーに不安がある時に助かります。今回はアキバくんがマイマップ機能でポイント打ちをして僕に共有してくれたので便利なコトと言ったら破格でした。事前にルートを調べたり寄りたい場所を入れておけばバッチリです。
 ツーリングマップルは買って持って行ったものの一回も開きませんでした。観光目的じゃないから当たり前なんですが。地図はタンクバッグと組み合わせないと走行中の確認ができないので不便ですね。
 スマホはライダーハウスや釣具店を探す際にも強力なアイテムになるので、上手く使うと旅はぐっとラクになります。アキバくん、釣具店のご主人、川で出会った釣り人の3人からGoogle Mapの航空写真を見ながら入渓のルートを教えてもらいました。釣り人視点でも見ても、ホント良い時代になったと実感してます。

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