トップモノ語り

桜鱒といえばダブルハンドロッド

初めてのDHフライは災難続き
LOCHMOR-Z F14610-4 14'6" #9-10 4pcs : DAIWA
GRAIN Couse #11 : Valley Hill

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 2004年から新潟の大川・三面川・荒川の3河川で桜鱒釣りが一部解禁されました。あらかじめ登録をして応募者多数なら抽選ということだったのですが、荒川で追加募集に引っ掛かり、なんとか桜鱒に挑戦することになりました。

 初めて桜鱒に挑戦ということでルアー用の竿も購入したのですが、やっぱりダブルハンドのフライフィッシングにも挑戦してみたいと思っていたのでした。

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 2004年2月16日、フラリと寄ったギル新橋店の中古品コーナーに、ダイワのロッホモアZのF14610-4が並んでいました。14'6"で#9-10指定の竿です。
 気になるお値段は20,000円を切るくらいでした。今後続けて使うかどうか分からないダブルハンドお試し用にはちょうどいいお値段かな?と思い始めると、息が詰まるような運命的な出会いのように感じられたのでした。

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シリアルナンバー?型番?が入ってます。そんなに高い竿じゃないはずだけど。

 実はこの時、まだ荒川の抽選の結果は出ていませんでした。当たらなければDHロッドを使う機会は皆無に近いかも?どうしよう?でもやってみたい!
 悩みに悩んで桜鱒に使えなくても秋にはシロサケで使えるかな?と自分に言い訳をするように購入に踏み切ったのでした。

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Made in Scotlandのネームがちょっと誇らしげ

 さて、この竿に合わせるリールはどのような物か?と思って釣具店の店員に聞いてみると明確なダブルハンド用のリールというのはありませんよと言われました。
 その店員さんはラインキャパに合わせてそれなりのサイズのリールを選べばいいですよと言いながら、TIBORやBilly Pateをガラスケースの中から取り出してきました。チラリと値札を見ると桁が多すぎる!

 会社帰りの背広姿でお金持ちに見えるのか知らんが…そんなの無理無理!とドキドキしながら平静を装いつつ、ちょっと考えてみますと言って誤魔化しながら逃げるように去ったのでした。

 改めて調べてみると、Valley HillがGRAINブランドで出しているCouse#11がちょうど発売になった頃でした。
 値段も定価で6,000円ちょっとと手頃で、初めてのDHで様子見には最適でした。同じ2月中に新宿のサンスイで購入しました。

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Couse #11のハンドル側

 同様の価格帯の商品でダイワのロッホモア#10/11があり、店頭で見比べて悩みました。
 しかしダイワ同士というのも芸が無いし、気に入ったデザインなら機能に劣っていても許せるかも?とCouseにしたのでした。

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Couse #11の裏側。このデザイン結構好きです。

 3月のうちに埼玉の荒川河川敷公園でキャスト練習をして、いざ4月に新潟・荒川でデビューです。
 はやる気持ちで河原に降り、準備していると、リールの足がポロッと外れてしまいました。練習しかしていないのに…。まさに不良品でした。

 その後ホームページにちょっこっと書き込んだりしたら、早々に対策パーツを出した。送ってくれれば無償交換するとのことでした。
 僕は部品の発送までするクレームが面倒に思い、早々に金属用接着剤で止めてしまいました。

 さらに災難は襲ってきます。翌週荒川に再挑戦すると土手にフライを引っ掛けて竿を折ってしまいました。まさに凶事続きのタックルです。
 GWの遠征でも当初はトラブルが頻発しました。ようやく終盤になって要領が分かるようになり、一応投げられるようになりました。

 このタックルに魂が入ったのは2004年11月の福島請戸川でのシロサケ釣りでした。この時は3kg前後のシロサケを釣ったのですが、パワーは充分でした。
 木戸川でシングルハンドで釣った前年と比べて、少しサケの暴れ方がおとなしかったような気がしました。サケのコンディションの違いはあるでしょうが、故西山 徹氏が著書の中でDHロッドを使うと魚があまり暴れないような気がすると書いていたことを思い出しました。そういうことってあるんですかね?もっといっぱい釣らないと分かりません。

 キャスティングもカタログの表記通り、シューティングヘッドのシステムを組んでブン投げると、シングルハンドでは厳しい距離を楽に飛ばせるパワフルな竿です。
 DHロッドはやっぱり重く、振り続けるとさすがに疲れますが、同時に充実感も感じられる不思議な魅力を持っていますね。

 しかしこの請戸川で釣っていた時にも災難に襲われました。荒川で折れて交換したティップが穂持ちの#2に合わず次第にユルユルになっていたのです。
 気付かずにキャストした瞬間、わずかに抜けたティップのフェルールが#2の先っぽを折ってしまいました。しっかり差し込めばフェルールに隠れてしまって問題無いのですが本当にこのタックルは災難続きです。

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フェルールで隠れるほどの先端にクラックが入ってしまいました。

追記 2008.2.16

 2007年12月8日~9日にサケ釣りに行った新潟・荒川で根掛かりを外そうとして竿をあおったところ、トップセクションのフェルール直上から折れてしまいました。やはりキャストを繰り返すうちに差し込みが緩くなっていたのでしょう。再び修理に出すかはちょっと微妙…です。

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