バイクに積める竿が無いので作っちゃおう
ダブルハンドロッドは竿を握った両手の幅が狭くなるほど、細かい操作性は上がるが、大きな動作にはより力が必要になる。広くなるほど小技が効かないけれど、重い竿で投げ続けるのはラクになる傾向があります。番手の高いゴツい竿ほど広くなり、胤舜(15ft #10-11指定)はハンドルの全長が70cmあります。
一方で、軽い竿であれば少ない力で扱えるので、狭く握って軽快さを出したくなります。今回はハンドルの上端から下端までを50cmにして、この間で握ることにします。
しかしハンドルだけで仕舞寸法と同じ、さらに今回の竿は繋ぐためにフェルールプラグの突き出しもあります。この仕舞寸法が長くなる問題を解決するべく考えたのがハンドルの分割です。
下グリップがリールシートから取り外し可のネジ込み式になっていて、外して片手投げ、付けて両手投げと切り替えできるスイッチロッドというものがあります。これからヒントを得て上グリップからリールシート+下グリップのセットを分割できればいいんじゃね?と閃きました。 。
分割案(モデルは胤舜)
両手投げだと上グリップの下の部分、リールに近いところってあまり握りませんので、ここの中にナットを仕込みます。リールシートと下グリップを接着して1セットとし、リールシートの中にボルトを仕込んで、上グリップへ着脱可能とする目論見です。
製作にあたっては見た目普通のどこにでも売っていそうな竿としました。メーカーの人にこれならウチでも作れるよって言って欲しい。そして釣り人にはどっかのメーカーから出てても不思議じゃないよね?って言って欲しい。でも多分売れない(欲しがる人が少ない)んだろうなって双方から言われそう。たくさん売れる見込みが無ければ作らないってやり方だと、この先、人が減っていく世の中で作れるものが見当たらなくなるんじゃね…?
4日(火)の仕事帰りに上野サンスイへ行き、12ftで#5-6クラスのリールシートのサイズを調査します。多分シューティングスペイをやるようなラインって太いから、#8番くらいのリールを使うんですかね?と相談したら、結構大きいリールを使いますよとの返答でしたが、店頭に並んでいた竿のリールシートはあまりゴツくなかったです。そのまま買えれば良かったのですが、以前リールシートが入っていた引き出しにはフライラインが入っていました(泣)。今はロッドビルディング用品の材料を扱う店が少なくなり寂しいですね。
6日(木)の仕事帰りには日本橋のサバロに寄って、8番のラインを巻くリールに合うリールシートを下さいと相談しました。いくつか出してくれて、固定用フードがしっかりしたものが良さそうだな?と、アングルの取り扱うMH-CALU/TIを買いました。3,200円(税抜)でした。
リールシートです
8日の三和新池の例会の帰りに、リールシートを持ってスーパービバホーム春日部店へ寄り、サイズを合わせながらステンレスの高ナット(M6の30mm)とステンボルト(M6の25mm)を買いました。
そのままキャスティング岩槻インター店に寄って、外径13mmのカーボンパイプに8番のブランクを入れてみると、これは運命かも知れない…?というくらいピッタリ入りました。
9日(日)部品を持ってアトリエを訪れ、フルさんに相談しました。そこで指摘されたのはステンレスボルトを流用して固定するのは、リールシートとのサイズが合わない箇所の強度に不安があるという点でした。そこでリールシートに合わせたサイズで接続用ボルトを作れば接着しても強度が出せると提案を頂きました。旋盤を使った金属加工ができると、手管がグンと広がりますね。
下手グリップ+リールシートの構造は、リールシートの内径に合わせたアルミパイプを中心に通し、コルクパイプとグリップエンドパーツを繋いで接着します。リールシートを接着します。アルミパイプが下から接続用ボルトを支える形になり、リールシート上端に接着します。
上グリップはカーボンパイプで延長して仕舞の長さを揃え、長さ30cmのコルクグリップを接着します。カーボンパイプの底にステンの高ナットを仕込んで、ボルトをネジ込む構造としました。
各パーツの採寸を行い、簡単な設計図を書きました。足りないパーツを揃えて、次回訪れた際に組み立てを行います。接続用ボルトはそれまでに…ですが、フルさんのことだから、早々に作ってしまうのではないかな?と思ってます。
その3へ続く
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