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DHフライパックロッド製作記

バイクに積める竿が無いので作っちゃおう

2018-11-27~

その3

パーツの調達

 グリップエンドに使いたいパーツがREC-37CEBK12(ジャストエース)です。6日(木)に訪れたサバロで見掛けて気になっていました。やっぱりこれを!と10日(月)に再び訪れたら売り切れてました(泣)。代替品で妥協したくなかったので、Yahooショッピングで注文したところ、13日(木)に到着しました。778円で送料が510円でした。

お取り寄せ~
これを使います

 下グリップの中を通す外径16mmのアルミパイプを近所のホームセンターで買いました。長さが1mもあって使いきれないのですが…(苦笑)。614円でした。

こんなにいらんけど
アルミパイプです

ハンドルユニットの作成

 15日(土)アトリエを訪れて、製作を進めました。まずは下手グリップ+リールシート(ハンドルユニット)の作成です。

2018.12.20 訂正

 始めに準備した外径16mmのアルミパイプにリールシートを通したら、引っかかるところがあって結局15mmのアルミパイプを使うこととなりました。

 グリップエンドの中心穴が12mmですので、外径15mmのアルミパイプが入るように広げます。最初に丸棒やすりで穴を広げ、その後、手持ちの12mm外径のアルミパイプに紙ヤスリの320番を切ってクッション入り両面テープで貼り付け、パイプをくるくる回して穴を広げました。

二段階で
穴を広げます

 コルクパイプにエンドグリップを合わせて、快適な長さを探ります。結果コルクパイプは70mmの長さに切断することとしました。バンドソーでチャッと切ります。
 コルクパイプの中心穴を丸棒ヤスリを使って、外径15mmのアルミパイプが通るように広げます。

広げすぎに注意です
グリグリと広げます

ありがとうございます
渾身の逸品

 これがフルさんに作って貰った接続ボルトです。これを上端と合うようにリールシートに入れて、エンドグリップを付けると、およそアルミパイプの長さは200mmになりますので、目印の線を入れてパイプカッターで切断しました。

ワッシャーは使いませんでした
こう組み込むわけです
(ワッシャーは使いませんでした)

 アルミパイプにグリップを通し、リールシートを通して、その上端に接続ボルトが来るように組み込んで、5分硬化型エポキシ接着剤で接着しました。

組み込み位置は慎重に
こうなるように接着したいのです

 最後にグリップエンドを接着します。

こうなりました
ハンドルユニットです

ちょっと休憩

 硬化を待つ間、お昼ゴハンを頂きました。フルさんお手製のラーメンは美味しゅうございました。いつもゴハンをご馳走になっています。

いただきま~す
ラーメン。ご馳走さまでした

 ですので、お茶請けくらいは持って行くのが常です。今日は行きの車内で食べようと、近所のパン屋さんで朝食を買った時に、合わせてバナナシフォンケーキを買いました。以前から食べてみたかったのですが、一個が大きくて買えなかったのです。もっけの幸いです。

うむ。悪くない
バナナシフォンケーキです

上グリップの作成

 8番(手元)のブランクの後端をスポンジやすりで擦って、外径13mmのカーボンパイプが差し込めるようにしました。結構キツかったのと、より強く接着させるためのアシ付けです。

ゴシゴシと
あまり緩くならないように

 カーボンパイプを差し込んで、マスキングテープを一巻きして、全長が他のブランクとほぼ同じ長さになるように計って印をつけます。

現物合わせです
他と長さが違うと収納が面倒になります

 印の位置をバンドソーで切ります。

きゃー!
バンドソーって便利です

 このカーボンパイプのお尻に入るよう、ステン高ナットの角を少し削ります。フルさんが両頭グラインダーでさらってくれました。

あざっす!
これも重宝するんです

 ステンの高ナットの片方の穴にマスキングテープを貼ります。

念のため
ここに接着剤が流れ込んだら泣くに泣けない

 僕がバンドソーで切ったカーボンパイプの切り口は絶対に(苦笑)水平が出ていないので、切ってない方の端から高ナットを入れます。当然マスキングした穴の方が奥(穂先側)です。カーボンパイプの端に5分硬化エポキシを塗りたくって接着しました。
 作業台に立てて硬化させればまっすぐになるだろうと思い、そっと置いたらちゃんと立ったので、やはり自分が切った切り口でなくて正解でした(泣)。

 硬化したら千枚通しでマスキングテープに穴を空け、8番(手元)のブランクに接着剤を塗って、全長が他のブランクとほぼ同じ長さになるように、深さを調整しながらカーボンパイプを差し込んで接着します。

いいんじゃね?
接着しました

 上グリップとなるコルクグリップはちょうど30cmの長さだったので、シュリンクを付けたまま、丸棒ヤスリで中心穴を広げます。下になる穴からブランクを差し込んで確認しながら、ちょうど良い穴の広さになったら、コルクグリップの底面を外径20mm、厚さ2mmのワッシャーがピッタリ嵌まるように窪みをリューターで掘りました。このワッシャーもフルさんのお手製です。ありがとうございます。

ちょっと広げ過ぎで浅すぎました
慎重に作業しました

 ブランクの穂先側を、コルクグリップの下側の穴から通し、エポキシ接着剤で接着します。ブランクの下端をコルクグリップ下側の窪みに合うまで通したら、ワッシャーを貼り付けます。

 上グリップの上端は丸棒やすりで広げすぎた隙間ができていますので、フルさんがアラ隠しのワインディングチェックを作ってくれました。その間に、僕は隙間を接着剤で充填しておきます(笑)

作業中~
ワインディングチェックを作ってます

 削り出したワインディングチェックは早速コルクグリップの上端に貼り付けます。

ほら!恰好イイ
アラを隠してデザインを引き締めます

 硬化したらハンドルユニットが完成です。

奇天烈な分割案
これを作りたかったのです

うむ。満足
繋ぐと普通でしょ?

 ワッシャーが少し浮いてしまって、ツライチになっていない(窪みの深さが浅かった)というアラが出てしまいましたが、繋ぐと目立つものでもなく、分からない程度に収まってくれました。普通の竿に見えると思います。
 でもハンドル全長50cmのダブルハンドのフライロッドとしては、仕舞寸法も50cmという世にも珍しいパックロッドが誕生したのです。

その4へ続く

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