トップ創作日誌

DHフライパックロッド製作記

バイクに積める竿が無いので作っちゃおう

2018-11-27~

その4

ガイドの選択

 アレコレ考えた結果、ガイドはチタンフットのSiCリングガイドを使うことにしました。当初は普通の見た目でスネークガイドを使おうと思っていました。
 というのも海でも使いたいと思ったのです。ツーリング先は湖や川だけに限らない、むしろ海にも行きたい。でも防波堤とか足場が高い所が多いから、そんな場合に12フィート超の長さが活きるはず、ならば錆に強いチタンフットは大変魅力的です。

 そして海水に濡れたフライラインはブランクに貼り付きやすくなるのですが、リングガイドはスネークガイドよりブランクに貼り付きにくいと思います。
 さらに湖でも海でも足元までリトリーブをしたいのですが、シューティングヘッドとランニングラインのLoop to Loopの繋ぎ目が引っ掛かりにくい気がしています。僕の経験で言えば、シングルフットスネーク>ダブルフットスネーク>リングガイド、の順で引っ掛かり易いと感じています。

 このブランクを購入した際にはガイドチャートは付いていませんでした。タックルマックにガイドチャートはありますか?と問い合わせしたところ、早々に返事が来ましたが、12ft 3weightって書いてありました。

あれれ?
タックルマックから送られてきたガイドチャート

 ガイド数はトップ抜きで12個の計13個ですが、サイトに掲載されていたSoul River LSの完成品写真を見ると、ガイドはトップ込みで12個です。再度確認したら、写真は違うもので、送ったチャートで合ってるとの返答でした。

 他の竿も参考にするかと、上野サンスイでSAGEの12フィート6インチ6番のダブルハンドロッドを見ると、ガイドサイズが大きめ、数はトップガイド込みで11個と少なかったですが、ティムコの12フィート6インチ6番のガイド数は12個だった気がします。
 ガイドの数、間隔などのセット方法はビルダーの数だけ考え方がある…とも言われており、何が正解なのか分からないのが正直なところです。

 アトリエの在庫からトップガイドといくつかのスネークガイドを見立てて貰ったのですが、結局使わずに、12月22日(土)にブランクを持ってサバロに行き、相談しました。

一揃え
SiCリングガイドです

 個数はトップガイド込みで12個にしました。既にフェルール追加で重量が増えてますので、ガイド数が多いのはちょっと…。一個は自宅の在庫を流用です。
 シューティングヘッドの径の太さを考えたらトルザイトリングが最良かもしれませんが、やはり高いのでSiCにしました。それでも10個で13,000円(税抜)!こりゃフライロッドにリングガイドが採用されないはずですわ。(溜息)

ガイド位置の検討

 1月19日(月)にアトリエに行って、マスキングテープでガイドを仮留めしながら、アレコレやってみました。
 初めにストリッピングガイドをタックルマックのガイドチャートの位置に置くと、7番の真ん中やや先よりにある竿のロゴの位置になってしまいました。いくら印籠芯で伸びたからって、それは無いよね…。台無しじゃん。
 7番のロゴの位置より下だと随分手前になっちゃうし、ロゴの位置より上だと、すぐに逆並継のオス側になっちゃう。それなら…と、6番の一番下(手元側の端)、逆並継のメス側の上に置きました。ここにガイドを置くのは弱い箇所だから上下から竿を曲げる強い力が掛からないようにするためで、割とよく聞く考え方です。

 そして1、3、5番の手元側の端の印籠継のメス側の上にガイドを配置しました。ここはメーカー想定外の改造(苦笑)によって弱くなった箇所なので、同様の配慮が必須でしょう。
 1、3、5、6番の各ピースの一番下にガイドが付いている様子を見たら、2、4番の一番下にもガイドを置きますわな、普通(笑)。だってここも弱い箇所なんだし。

まぁ、フツーに?
結局、こうなりますよね

 長さがほぼ同じの各ピースの後端にガイドを置くってことは、単純に等間隔にガイドを置いているようなものです。それなら、あとは各ピースの真ん中あたりにもう一個ガイドを乗せて、やっぱり等間隔に割っていくくらいしかやることがありません。
 さすがに1番(穂先)はほぼ3分割になるようにガイドを2個置いて、トップの他に3個(計4個)にしましたが、2、3、4番は真ん中あたりと一番下の2個ずつ、5、6番は一番下のみで1個ずつ、7、8番はガイド無し、でトップ込みの計12個です。

 これを仮留めしてラインを通し、フルさんの手を借りながら竿の曲がりを確認すると、意外に悪くなくて、竿がスムーズに曲がってます。これでいいんじゃね?

. うん。悪くない
テスト中

 最終的に各ピースの後端から15mmを玉口の補強巻きとして、そこから先にガイドフットの端が乗るという基準を決めました。後端ギリギリにガイドを乗せると玉口を潰すような力がかかりそうなので少し離してみたって感じです。これさえ決めてしまえば、後は自動的に決まっちゃいました。

ガイドチャートです
番号 サイズ 価格 位置 前との間隔
Top T-KGST7 1,400- - -
2 T-KTSG7 650- 150mm 150mm
3 T-KTSG7 650- 310mm 160mm
4 T-KTSG7 650- 480mm 170mm
5 T-KTSG7 650- 720mm 240mm
6 T-KTSG7 650- 960mm 240mm
7 T-KTSG7 650- 1200mm 240mm
8 T-KTSG7 650- 1440mm 240mm
9 T-KTSG7 650- 1680mm 240mm
10 T-LNSG8 850- 1920mm 240mm
11 T-LNSG12 1,150- 2400mm 480mm
12 T-KWSG16 1,700- 2880mm 480mm

 トップから2番、3番、4番ガイドにかけて、少しずつ間隔が広がるように調整しましたが、その他はピースの真ん中にガイドを置いて等間隔にしました。なんか和竿の節揃いモノみたいだけど、まぁイイかな(苦笑)。

その5へ続く

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