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2009年モルジブ釣行記

3年ぶりにGTに引っ張られよう

2009-10-06

その4

 Kudafarufagandu(クダファルファガンドゥー)の沖合の水路で夜が明けたら出発です。船はさらに北に進み、HAA ALIFU(ハーアリフ)環礁へと進みます。
 朝ゴハンまでの朝マズメの釣りを我々は朝練と呼んでいるのですが、この日の朝練はファルーク氏が真っ先にGTをキャッチしたものの、チームジャパンの3人にはGTが出てもハリ掛かりしません。

 朝練の後にはGTの出方がイマイチ、活性が低いのかな?と考え、過去2回のモルジブ遠征を乗り越えた歴戦の勇者テクノガーラ黒金を投入します。
 ファルークがGTを追加したのみで、今日は良くないねぇと言いながら午前中が終了してしまいました。ここまで僕には2バイトのみでハリ掛かりしませんでした。

 午後からはモルジブ最北端のIhavandhippolhu(イハバンディッポル)環礁に渡ります。かねてよりこの時がセイルフィッシュの最大のチャンス!と期待していたのですが、ティーザーへのセイルフィッシュはおろか、メタルポッパーにカツオやツムブリが食いついてくることさえありませんでした。残念。

 夕マズメの時間を迎えてもGTの活性は上がりません。延々投げ続けたのですがサッパリ釣れず、日が落ちていくアラビア海にはリゾートが見えます。The Beach House at Manafaru(ザ・ビーチハウス・アット・マナファル)です。

モルジブ最北のリゾートです
マナファルの遠景

小洒落たモノなんて…GTさえ釣れれば…え~ん(T_T)
水上コテージが建ち並びます

 この日合計4回GTが水面を割って出たものの悉くハリ掛かりせず。ボウズをくらってしまいました。浩一郎さん、鴨野さんも共にボウズ。チームジャパン全滅です(泣)。ファルーク氏だけ一人気を吐いてGT3本のキャッチでした。まさに本命エリアといえるこの海域で、この結果は落胆の一言です。

 この日はIhavandhoo(イハバンドゥー)の沖合にて停泊です。この島に沈んでいく夕日を眺めながら、ボウズを慰めることにします。

ボウズの夕日は沁みるのです
停泊の準備です

ボウズの夕日は目に沁みるのです
イハバンドゥーに日が沈みます

 船が投錨・停泊したらGTの仇をライトゲームでとります。釣るまで寝られん!始めは1oz程度の小さいメタルジグで底を叩いて小物を狙ってみます。

名前は分かりません
小さいタイのような魚が釣れました。

ライトゲーム用タックル
ROD: SAURUS GAO 7ft
REEL: DAIWA CERTATE 2500
LINE: UNITIKA LightJigging PE0.8号
LEADER: VARIVAS GAME 60lb

 辺りがすっかり暗くなり月が昇る頃になると、船の明かりに寄せられた小魚が無数に泳ぎ回っています。しめしめ。この魚を狙ってもっと大きな魚が近づいているに違いない、とポッパーを投げてみます。
 ところが明るいトモの辺りではより大きな魚の姿が見えず、やや薄暗いオモテの方に姿が見え隠れします。コイツらを何とかやっつけたい!とポッパーを投げるも沈黙です。
 大きく派手に小魚チックな方が良いか?とGiant Dog-Xを投げると、バシャ!とチェイスがあるもののフッキングしません。しかも2投めからは反応せず、3投めにはロープに引っ掛けて無くしてしまいました(泣)。

 その後様々なルアーをとっかえひっかえ投げてみますが、どうやら興味を示すのは1投めのみ。その後は見切ってしまうようです。エサになる小魚が豊富にいる状況にしばしば見られるパターンで、簡単に食べられるものがあるので、違和感のあるものには見向きもしない状態です。究極のマッチ・ザ・ベイト、ナチュラル・プレゼンテーションを強いられます。

 これで釣れなきゃ、もう手が無い…とレッドペッパー・ジュニアを投げてパニックアクションに期待すると、バシャ!と食ってフッキングしてくれました。ギュギュン!と糸を鳴らして上がってきたのはギンガメアジでした。

出会い頭の一発めで獲れました
ギンガメアジ(現地名:ハルビマス)が釣れました

 しかしこの後が続きません。もう夜が更けて警戒心が解けなきゃ難しい、と間をあけようという時に船の周りでブフォッ!という音が聞こえます。何だろう?と思って目を凝らしてみると灰色のボディが水面直下をウロウロしています。オー!マイゴッド!イルカだ!
 船の明かりに寄った小魚を追い掛けて中魚がやってくる、またその中魚を追って大魚がやってくる、という寸法なのですが、まさかイルカまでやってきてしまうとは。こうなると一番釣り頃狙いドコロの中魚が怖がって、皆逃げてしまうのです。

 この後船の周りに魚の影がチラつくのですが、警戒心が解けることは無く、相変わらず2投めは見切られるの繰り返しでした。しかも1mはゆうに越えるデカい白い何者かが、船べりにウロチョロしている魚を追いかける衝撃的なシーンまで目撃しました。
 一緒に見ていたクルーにイルカじゃないのか?と聞くと、No. Big Fish!と言っていたのでイソマグロかGTじゃないかと思います。ライトタックルでは瞬殺、GTタックルでも取れるか?というサイズだったので、諦めも半分なのですが。

 このデカい魚はさておき、ナチュラル・プレゼンテーションといえばフライフィッシングの独壇場。クレイジーチャーリーを落とし込んでやればギンガメアジが食ったかも?などと思ってみたのも後の祭り。この日の晩は思い付かずに手も足も出なかった感を抱えてベッドに潜り込んでしまったのでした。

map
HAA ALIFU(ハーアリフ)環礁です

その5へ続く

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