同じような竿、2本もいらんやろ?でも…。
まずは素性改めです。ブランクを持って曲げながらグリグリ回してスパイン出しをします。どうやらBROOKYと印刷されている面がスパインにあたるようです。
とすると、通常竿のネームは右サイド(右利きの人が竿を左に向けて持って見える面)になるので、スパインから左90度の位置にガイドを載せることをメーカーは想定していると思います。
ブランクに印刷されているBROOKYの文字。
この面がスパインの様です。
グラスおよびカーボンのチューブラー(中空)ロッドはシート状の素材を芯金に巻きつけて焼いて作るため、どうしてもシートの端など均一な厚さになりません。そのため竿の曲がり難いところが出てきます。これをスパイン(背骨)と言います。
竿を作成する際には、このスパインとガイドの向きによって竿の性格が変わります。どの向きにセッティングすればいいかはメーカーや作成者の意図によって様々です。
スパイン面の上にガイドを乗せれば竿は曲がりにくくなるので、ファーストアクション、硬めの竿になります。90度傾ければ曲がりやすくなるので、柔らかめになりますが、左右どちらかに硬い箇所があるので、逆方向に飛びやすいと言われます。
手元にあったシングルフットのガイドをこんなもんかな~という位置にセロテープで固定します。先程出したスパインから左90度の位置に取り付けます。後は実際にラインを通して振ってみます。
テストに使用するラインはScinetific Anglers社のSUPREME2のバスバグテーパー#6。#5ライン指定ですがフローターではロングキャストしないのでショートキャストでのラインの重さを稼ぐため1番手重くしてみます。
リーダーシステムはソリッドグラスで使おうと思っているセッティングでブレイデッドリーダー5ftとティペット5lb(実釣では8~12lbの予定)1ftです。接続は全てLoop to Loop。コルクヘッドをつけたフックのポイントを折ったものを付けます。
家の前の駐車場で振ってみます。フローターからのキャストを考えると距離は10m前後でしょう。その分のラインとリーダーを出してキャストをすると、最初はなかなかラインにパワーを乗せられるポイントが分かりません。どうにかするとラインが軽い?とさえ思うほど。
何度か振っているうちに短く鋭く振るとタイトループで飛ぶようになりました。グラスに比べるとやや早いうちにラインが乗る感じで、キャストの振幅を小さくするといいのはカーボンの共通した特徴でしょうか。
しかしバリバリの先調子でもなく容易にピンスポットキャストができるようになりました。ちょっと左へ流れるのはガイドセットがいい加減だからでしょう。
その3へ続く
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