入門するのに竿作りから始めちゃうド阿呆の記録
いよいよラッピングを始めていきます。
この竿は逆並継ぎ(スリップオーバー)のフェルールになっています。凹になっている穂先側の端から8cmをスレッドで2重に巻いて補強をするように指定されています。
まずはこの部分から始めることにしたのですが、ここでちょっと凝ってみようかな?と思ってしまったのです。当初は基本的にスタンダードな仕上がりを目指し、ヘンなことはしない方向で考えていたのですが、飾りを入れようと思い付いたのです。
使ったのはGUDEBRODのDスレッドで黒(#001)です。初めはAスレッドを準備していたのですが、半分ほどの細さなので手間が掛かることを恐れて太いスレッドを使いました。
まずは普通に8cmの幅に一巻き目のスレッドを巻きます。一度巻き止めて両端1cmずつにマスキングをします。マスキングした部分を残し二巻き目のスレッドを巻きました。マスキングした両端1cmで飾り巻きを止めることにします。
中央6cmの部分に二巻き目をしたところです。
飾りを入れることにしたのはいいのですが、問題はデザインです。
定番はダイヤモンドラップやクロスラップですが、フライロッドなのであんまり派手にはしたくないです。お手本は手元にあるフラデバです。目立たず抑え目にが好みです。
フラデバのバット部です。青のクロスラップが格好イイ。
あれこれ巻きながらどんなデザインがいいかなぁと試してみました。
結局、GUDEBRODのAスレッドのメタリック銀(#9002)を斜に1.5周回して止めることにしました。右と左の両側から巻いた後、位置をずらしてもう一本巻きます。
このメタリック銀の脇に、GUDEBRODのAスレッドの黒(#001)を2本ずつ添わせてコントラストを出します。
上から見たところ。
両端1cmを巻き止めた状態です。
横から見たところ。
よくある菱形ではなく幾何学っぽいデザインになりました。
下(リール装着側)から見たところ。
この3点の写真はコーティング前です。
せっかく自分で作るんだし、人と同じデザインは嫌だなぁと思ったばかりに珍しいデザインにしてしまいました。
この部分ってテープで捩れ防止のテープを巻くところなので凝ってもあんまり見えません。ということもあって変わったデザインにしてみました。
この竿自体がクラシカルなスペイロッドとは一線を画すモダンスペイロッドとのコンセプトだそうですので、トラッドなデザインから大きく違っていてイイんじゃないか?と思っています。
その6へ続く
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