ライズの釣りに入門するためアメリカへ
今回いろいろ釣り歩きましたが、まだまだ行けなかった川がいっぱいあります。メジャーどころではマディソン川、ギャラティン川。公園内のファイヤーホール川やギボン川など。今回ボールダー川も予定に入っていたのですが、山火事が燃え続けていて行けませんでした。次に行く際には今回行けなかったところも行ってみたいですね。
今回の9月中旬という時季から防寒対策は重視していました。ウェーダーはナイロンのもの一枚で充分だったのですが、アンダーウェアをL.L.Beanのポーラーテック・パワー・ドライ・パンツ(夏用)、Pazdesignのアンダーパンツ(春秋用)、同じくPazdesignのフリースパンツ(冬用)と3種類用意して、その日の天候に合わせました。さすがにフリースパンツは使いませんでしたが、それでも雨の日は肌寒かったです。
靴下もミズノのブレスサーモを使ったBergを用意しました。これは真冬のサーフや河口でシーバスを釣る時に使っているものですがちょうど良かったです。冷水のウェーディングですから足元が冷えると結構キツいです。
上着はパタゴニアの薄手のフリースジャケットを買いました。持って行ったものが厚手のオーバーサイズだったので、小さいフィッシングベストを着れませんでした。夏の終わりから秋はセール期間でもあったので安く、ちょうど良い買い物でした。
基本的に釣りに必要なものは何でも揃います。ウェストイエローストーンではBlue Ribbon FliesやBud Lilly's Trout Shopなど数軒のショップがありますし、ヘンリーズフォークのラストチャンスにはTroutHunterやHenry's Fork Anglersがあります。リビングストンのDan Baily's Fly Shopも広いお店でした。都内で探すより揃うかも?とはいえ現地で買うと急な出費となりますしね。難しいところです。
今回はベストが大失敗でした。ベストが僕の成長と共に小さくなってきたので、新しいメッシュベストを買っていたのですが寒いかも?と思って古い小さいのを持っていきました。結局前が閉まらず収納も少なくブラブラする…と。特に背中にレインウェアを入れると苦しくて。少々大きめの余裕のある物がいいですね。
実は今回ウェーディングで釣ったトラウトは5匹だけなんです。これは僕がヘタだからってことに尽きます。魚はたくさんいるんです。だからといって簡単にポコポコ釣れるわけじゃないのです。もちろん川の状況によって比較的易しい難しいの違いがありますが、きちんと基本的な技術が伴わないと見向きもされないのは共通したところです。
そこでゲストの力量や趣味に合わせて釣り場を選択できるのがガイドということになります。特に今回は日本人である河合さんにお願いして、釣り方の基本を教わりながらステップアップを目指したので、とても充実した釣りができました。
昔から上手になりたければ近くて魚が少ない釣り場に10回行くより、遠くても魚の多い場所に1回行けと言われます。更には上手な人と釣りに行くと良いと言いますから、まさに先人の教えを実行したわけですが、これはやっぱり至言ですね。
最後に肝心の英語ですが、これは通訳付きで旅をしたようなものですから、当たり前ですが困ることは一切ありませんでした。街や現地ショップ、気候などの情報など滞在全般の相談だってできますから、普通の旅と比べてさえ格段に安心感が違います。例えばBSEの話とかチップの扱いとかイマイチ分からない微妙なトコも聞いちゃいました。
肝心の釣りの現場で日本語で指導して貰ったり、かなり突っ込んだ議論だってできます。この点が今回河合さんにお願いした最大の理由、というかアメリカ行っちゃおう!と思った理由です。
釣りのステップアップを目標においていましたから、これはもう効果絶大です。アメリカ人ガイドと英語で…となれば、今回学んだこと理解できたことはおそらく1割以下だったはずです。
誰かにフライフィッシングやってみたいんだけど…と相談されたら、とりあえず前に飛ばせるようにして、いきなり河合さんのモトへ連れて行っちゃうかもしれません。それほど得るものが多いです、この環境と日本人ガイドの存在は。
僕が日本へ帰ってきてなお今回の経験を生かして日本でスキルアップしてまた行きたいなぁ。そしたらそれでまた良い釣りができるはずと確信するくらいですから、もちろん技量と経験を豊富に持っている人でも充分楽しい釣りができるはずです。
また行きたいなぁ。っていうか行くでしょ。
Copyright (C) びぃ,2006-09-27,All-Rights Reserved.