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欲しい竿が売ってないので
作ってしまいました

イカれた『バス用ソリッドグラスショートロッド』製作記

2003-12-17~2003-12-28

その1 動機と構想

 2003年5月に千葉の三島ダムへ釣りに行って以来、フライでバスを釣る時に使うショートロッドが欲しくなりました。

 動機というかきっかけは結構あります。

その1 バスロッドより長くてカヌーに積んだ時の取り回しが不便。

 何度かルアーロッドと一緒にカヌーに載せて釣りをしたのですが、カヌーが船に流されて岸近くに寄った時には船からはみ出したフライロッドが岸や木に当たって折れそうになりました。その時の竿はORVISのTRIDENTで9ftの6番でした。折れたら絶対泣きます(T_T)。

その2 ループの軌道を低くして、木なんかのオーバーハングの下にフライを打ち込みたい。

 この9ftをサイドキャストで頑張って打ち込むのですが、短い方が楽だろうというスケベ根性を持っております。

その3 フロートチューブで釣りした時にティップの絡みほどきが大変。

 抵抗や重量のあるフライをトラブルレスで投げ続けられる程の技量がないのです。

 そこでお店やカタログ・インターネットを駆使してピッタリ合う物を探してみました。候補に挙げたのはTIFAのFla de Ba。6'3"の6-7番。もう一つはFenwickのyellowglass。6'6"の6番。

 実際Fla de Baは2003年7月に買っちゃいました。小野川でフロートチューブを浮かべて7番を乗せて試してみましたがなんかちょっと違う。もうちょっとゆったり曲がってバットで飛ばして欲しいんです。なんだかラインの乗る感じが薄くて竿が曲がらない感想を持ちました。
 yellowglassは意外と軽くダルンダルンの胴調子。アクションは好みの予感がするのですが、6'6"はカヌーではいいけど、フローターではちょっと長いかも?

 こうなるといよいよ自分好みの竿が欲しくなってきます。ある時閃きました。ソリッド(無垢)のブランクを削って自分好みのテーパーを作ろう。これは結構面白そうだ、と思いついたのでした。

 で、どんな竿にしようか考えてみます…。

・ライン番手

 ちょびっと位の風には負けたくないので、ライン番手は#6~8くらいでいきたい。

・長さ

 長さはカヌーに積んだバスロッドと同じか短いこと。フローターでも使うとすると僕の1ヒロくらいがベストかな。

・グリップ

 フライロッドではあまり使われないけど、バス用っぽい感じを出したいので、グリップにはEVAフォームを使いたい。形は番手が大きいこともあってフルウェルがいい。
 グリップエンドにはおっきいバスとのやりとりを願って、エクステンションバットを付けたい。フローターで邪魔にならない程度に。

・リールシート

 できればリールシートはアップロックにしたい。リールの取り付け位置が手から離れる程、疲れてしまう気がする。

・アクション(調子)

 おっきいめのバグやポッパーをビシッと投げられる調子であること。

・セクション(継数)

 1ピースロッドにする。ソリッドのブランクを削るけど、テーパーデザイン以外の物(フェルール)で調子が変わると混乱するから。

・ガイド

 ガイドはシングルフットにする。ラッピングが多いとやっぱり竿の調子に関わる要素となるかも知れない。混乱の元になる。面倒くさいし。バスっぽくトラッドじゃない感じにしたいのでスネークをあえて外す。

・外装

 ブランクの塗装はしない。調子が変わるかも知れないし、そもそも難しいから(^^;)

その2へ続く

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