ホームツーリング

九州へツーリングに行こう

トレーラーを牽いて遠くまで

2019-05-25~06-09

3日め

 旅の3日め、27日(月)はいよいよ九州上陸です。朝の5時過ぎに新門司港に着きました。
 実はフェリーの予約時に、新門司港で降りる際にバイクの下腹を擦るかも知れないと脅かされていましたが、そろりそろりと走ると全然大丈夫でした。

上陸しました
やってきました九州

 まずは最寄りのセブンイレブンに行って、朝ごはんを食べます。駐車場に停めていると、さっそくトラックドライバーのお兄さんが声を掛けてきました。九州でもモテモテやな。

 月曜の朝だけに、市街地の道が渋滞する前に門司港レトロを見に行きます。開閉式の橋であるブルーウィングもじの北端の辺りにやってくると、釣り人が居て、なにやら竿を曲げています。なんだなんだ?

釣り人が見えます
ブルーウィングもじ

 近寄って見てみると、エギでコウイカを釣りあげてました。スゲー!ルアー竿とエギを持ってくるべきだったかなぁ?(笑)

九州っていいなぁ
コウイカが釣れてました

こんなのがいっぱい
旧門司税関の建物

 門司港の中には雰囲気のある建物がいくつかあります。せっかくの早朝だし記念撮影したいなぁ、と北九州市大連友好記念館の前にバイクを停めて、撮ってみました。

どう?似合うでしょ?
北九州市大連友好記念館の前にて
古い建物とロードホッパーって何故だか似合うんですよ

 通りがかったゴミ収集車のおじさんがカッコいいバイクだねぇと褒めてくれました。実は、そこに停めたら邪魔だと怒られるかとビビッてました(笑)。門司港の名物は焼きカレーだそうですが、どこもお店は開店前です。それでは…と和布刈(めかり)公園へ行って、関門海峡を上から見てみます。

夜景も綺麗でしょうね
和布刈公園から門司の街

 和布刈公園の展望台へやってくると、そこにいたお兄さんが僕を見つけるなりニヤニヤしながら話し掛けてきました。聞くと脇に停めた年代物のランドクルーザー(トヨタ)のオーナーだとか。こりゃ間違いなく趣味人だわ(笑)
 すっかり長話をしてしまいましたが、次の目的地、平尾台へ向かいます。門司ICから九州道に乗って小倉南ICまで九州初高速道利用です。やはり受付のおじさんがどの料金区分にすればいいのか戸惑ってましたね。

 一般道を走り、平尾台入口の駐車場までやってきてバイクを停めると、クロスカブで来ていたおじさんに声を掛けられました。トレーラーについてお話ししながらも、平尾台の核心部?について聞いてみると、この先の見晴らし台だと。ルートと注意点についても丁寧に教えてくれました。ありがとうございます。
 聞いた通りに走ってみると、なだらかな草原の丘が連なる中に岩がゴロゴロ広がる風景が広がっていました。スゲー!

動画

平尾台へ
平尾台の見晴らし台へ(4min59sec)

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やってきました
平尾台の見晴らし台の駐車場にて

絶景かな
平尾台の様子

 道が狭いこともありますが、これは気軽な自転車程度のスピードでトロトロと走りながら楽しみたい、という景色でした。カルスト地形は初めて走りましたが良いですね。平尾台は日本三大カルスト地形の一つで、残る二つはツーリングの定番、四国カルストと秋吉台(山口県)です。いずれは行ってみたいですね。

 カルスト地形の近くには鍾乳洞が付きものだそうで、ここにも近くに千仏鍾乳洞や牡鹿鍾乳洞があります。中が見られるのですが、鍾乳洞好きの相方が居ないのでパス(笑)しました。

案内板だけ
牡鹿鍾乳洞はやってないようでした

 平尾台を出発し、次の目的地に向かいます。小倉南ICから九州道に乗って南下し、鳥栖JCTから大分道へ入って、朝倉ICで下ります。一般道を走って筑後川を渡り、うきは市吉井(旧吉井町)にやってきました。
 八和田(やわた)という所が父親の生家のあったところで、以前は、僕の運転免許証にも本籍地として記載されていました。今は記載されなくなったので確認できませんし、そもそも本籍地は10年ほど前に大阪に移してしまいました。既に父の生家もありませんが、この町を訪れてみたかったのです。

麦畑がひろがります
吉井町の様子

 走ってみると筑後川の河畔だけあって、見通しよく田畑が広がっています。ちょうど麦の収穫期らしく、茶色い麦穂が実っていて、なるほど麦秋とはこのことか。昔から豊かな実りを感じられる土地柄なんだろう、と我が目で見ると実感します。

生徒の姿が見当たらない…
江南(えなみ)小学校の前で記念撮影

 ここは父が通っていた小学校です。当然その頃とは変わっていますが、ここに通っていたんだなと思うと不思議な感じがします。
 Google Mapによると、ここから筑後川までは歩いて約20分となっています。昭和16(1941)年生まれだった父の幼少の頃はおもちゃなど無く、絶対に筑後川で遊んでいたはずなんですよね。だのに何故かカナヅチ(泳げない)だったんです。家業の手伝いが忙しかったのかも知れませんが、筑後川の近くで生まれ育ったのに…謎です。

父のお兄さんに訊いても分かりませんでした
筑後川は絶対遊び場だったはず

 続いて田主丸町にある鯉の巣支店で昼ごはんを頂きます。ここは冬の筑後川に素潜り、素手で鯉を捕まえる名人、鯉とりまあしゃんの息子さんが営む川魚料理店です。子供の頃、親父や叔父達から鯉とりまあしゃんって名人がおってな…と何度も聞かされました。火野葦平の小説百年の鯉のモデルとなったり、開高健のエッセイ集私の釣魚大全でも紹介された伝説の男です。お店には写真やゆかりの品などがあるかも?と思って伺いました。

一度来てみたかった
鯉の巣支店にやってきました

 お店では鯉の刺身などが盛られたかっぱ定食を頂きました。鯉の刺身は初めて食べましたが美味しかったです。写真を撮り忘れたのが痛恨の極みです。女将さんがお話しの相手をしてくれました。

 続いて向かったのは、すぐ近くの田主丸駅(JR久大本線)です。カッパで町おこしをしているそうで、駅舎がカッパの形をしています。

動画

ホントにカッパだ!
迫りくるカッパ(笑)(59sec)

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似合う?とかって話じゃないな(笑)
カッパとロードホッパー(笑)

 駅前にある田主丸病院は、今でこそ大きく立派な病院ですが、かつては駅の反対側にあってもっと小さかったそうです。若い頃の両親が知り合った所です。父に会った時の母の第一印象は軽くて遊んでそうな感じ。あまり良くなかったって、以前聞いたような記憶があります(笑)

 この日は夕方から雨の予報だったので、前倒しで朝倉市甘木にある母の生家へやってきました。現在は叔父さん(母の弟で三男)が建て替えて住んでいますので叔父さんの家ですね。祖母が亡くなった時以来なので10数年ぶりに訪れました。叔父さんの娘さん(僕からみると従妹)がお子さん二人(姉小6、弟小2)を連れて、逢いに来てくれました。
 納屋にバイクを停めさせてもらって、斜向かいに住む叔父さん(母の弟で次男)にもご挨拶しました。

お久しぶりです
叔父さん宅へきました

 叔父の家の近くにある遠藤金川堂へ行きます。ここは淡水海苔のスイゼンジノリを生産、加工販売しており、川茸(かわたけ)の名前で知られています。脇を流れる黄金川で獲れるノリは大変貴重で、商業ベースに乗っているのは日本でここだけと聞いています。

こちらも古い建物です
遠藤金川堂です

 創業が寛政5(1793)年、秋月藩献上御用品と大変古い歴史を持つこのお店、入ってみると現在の社長さんは僕より4歳年上とまだまだお若い。お話しをお伺いすると、近年では川の水量が減って、収獲量も激減しているそうです。
 貴重な生の酢の物を試食で頂いたのですが、プリプリとしておよそ海苔とは呼べない食感です。これはやはり川茸と呼ぶべきでしょう。食べることができて本当に良かった。水産業界の末席に座る者としても、貴重な体験でした。

確かに昔はもっと水量があったような気がします
黄金川です

 叔父さん達に甘木IC近くの寿司店で晩ゴハンをご馳走になりました。子供の頃には何も店が立っていないところだったのですが、今や店が立ち並ぶ国道沿いです。
 帰り道にセブンイレブンに立ち寄って、アイスクリームのブラックモンブランを5個大人買いします。これもやりたかった(笑)

九州の人にはお馴染み
ブラックモンブラン

 叔父の家に戻ってきて、従妹の子供達と一緒に食後のデザートとして食べました。小2の弟くんがどうしてブラックモンブランにこだわると?と訊ねるので、オッチャンがキミぐらいの年の頃、夏休みは毎年ここで過ごしたんだよ。何度も食べた懐かしい味だからねと。
 佐賀県小城市に本社を構える竹下製菓の商品ですから、東京・埼玉はもちろん大阪でも食べられなかったのです。

むしろ東京で買えないことに驚かれる
バニラアイスにチョコクランチコーティング

オッチャン泣けてくるー
弟くん(小2)が似顔絵を描いてくれました

 この日は叔父の家に泊めてもらって、明日の朝まで降る予報の雨をやり過ごすことにしました。

結構回れたなぁ
この日のルート

その4へ続く

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