トレーラーを牽いて遠くまで
旅の6日め、30日(木)は、内牧温泉の旅館 金時を出発し、宮崎県の高千穂峡へ向かいます。
朝から夏のような強い日差しが降り注ぐ良い天気で、屋内駐車場で積載作業をしたのですが、とても助かりました。
出発直後、うっかり道の駅 阿蘇を素通りしてしまいました。ここで赤牛ハンバー串を食べようと思っていたのに。
国道57号線を東に走り、坂梨交差点を右に折れて入った国道265号線は上り坂から始まる山道でした。交通量が多めですが、箱石峠は阿蘇らしい、草原を縫ってコーナーが連なる気持ちの良い景色でした。
さらに進んで高森町に入り、月廻り公園に差し掛かると、絶景に吸い寄せられるように駐車場へとバイクを進めました。
月廻り公園は県民投票で選ぶ「新くまもと百景」第一位に選ばれた景勝地です。どかーん!と広がる芝生の先に、阿蘇五岳を望む展望は、なるほど納得。ちょうどおばちゃん達が記念撮影をしていたので、撮りましょうか?と声を掛けたら、お返しに撮ってくれました。
先へ進んで高千穂へと向かいます。途中のガソリンスタンドで高千穂神社から高千穂峡の順序がいいですよとアドバイスを貰ったので、先に高千穂神社へ向かいます。
高千穂神社へ参拝した後、駐車場で出発の準備をしていたら、台湾からお越しのツアーバスのお客さんにGood Bike!を頂きました。
高千穂神社
続いて高千穂峡へ。なかなかの曲がりくねった坂道を下っていった先に、高千穂峡のバイク駐輪スペースがありましたが、トレーラーを繋いだままブッ込むと身動きがとれなさそうなので、駐車場へ停めます。
駐車場は2・3台ほど順番待ちでした。その間、受付のおじさんがこんなの初めて見たとビックリして話しかけてきました。
結局、駐車場は壁際のスペースが先に空いたので、トレーラーを切り離し、取り回してお尻から入れる、面倒な方法になってしまいました。
しっかり水分補給してからボート乗り場を覗いてみます。景色は上からの方が良さそうだな…と戻ると、橋の上からは定番の景色が見れました。
写真でよく見かける高千穂峡の滝
珍しく自撮りしてみました
とても暑い日だったので、昨日に続いてソフトクリームを食べます。これはバイク乗りのお約束ですから(笑)。今日は日向夏ソフトです。
日向夏ソフトクリームを頂きました
一番奥の店でお昼ゴハンにざるそばを食べました。すっかり夏の食生活(笑)です。
次の行先は天岩戸神社です。ここの駐車場では係員のおじさんが、壁沿いのスペースに誘導してくれましたが、前後に通路がある駐車スペースに入れてしまいました。すみませんね。前から入れて前進で出られる場所の方がありがたいんですと断ったら、これ、珍しいね~。駐車も気を遣うんだねと声を掛けてくれました。
ここの御本尊はご存知、天照大御神が隠れてしまったという伝説の場所です。神様がおわしました所?がご神体なんですね。あと少し待った14時から、宮司さんが本殿の内側を無料でガイドをしてくれる、という幸運のタイミングだったので、参加しました。
本殿の内部は聖地のため写真撮影が禁止です。谷を越えた対岸に天岩戸があるそうですが、新緑の木立に包まれて姿は見えません。あのあたりかな?って感じです。現在では、長い年月による風化にさらされ、人が隠れることができないくらいの浅い窪みになってるそうです。神域として立入禁止、神事として立ち入ることも無いそうなので、葉が落ちた時季に遠目で見るくらいしかできないでしょうね。
天岩戸神社を出発して、阿蘇へと戻り、次の目的地の白川湧水を目指します。
途中、高森城址手前の展望駐車場で休憩していたら、ワンボックス車が停まって、ドライバーが下りて声を掛けてきました。聞くと熊本市内で仁龍というラーメン店を営むご主人だとか。普段、ハーレーのツアラータイプに乗っていて、たまたま珍しいバイクを見掛けたものだから慌てて停まったと仰います。そこまで興味を持って貰えると嬉しいですね。
国道325号線に入り、高森市街を抜けて、白川水源へと向かいます。駐車場にバイクを停めて、飲み切った麦茶の空きペットボトルを持って水源池へ向かいます。
途中は奥日光湯川の最上流部を小さくしたような小規模な川で、遊歩道を歩いていきます。清涼な気分になる良い景色ですね。最奥まで歩くと、整備された水が湧き出す池がありました。
まさしく阿蘇白川の最源流域です
湧き出す様子(10sec)
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この底からボコボコ水が湧き出す光景を見てみたかったのです。一分間に60トンもの水が湧き出すというこの水源。凄いですね。豊かな水が羨ましい。湧水の川の釣りって憧れます。
水源へ至る道の途中にあるカフェ水の館でコーヒーを頂きます。味の違いが分かる男じゃござんせんが、湧水、名水で淹れたコーヒーというのは飲んでみたいもの。お店のお姉さんに声を掛けてホットコーヒーを頂きます。
カフェ水の館
ここで今日の宿泊地を熊本ゲストハウス リトルアジア南阿蘇に決め、一声断ってから電話を掛けると繋がりません。しばらくしたら掛け直すか…と店を出ようとしたら、あら?お早いお立ちなんですね?と仰る。優しい物腰に誘われて、少し立ち話させてもらうとリトルアジアは名前をよく聞きますよと。お姉さんの作る雰囲気が心地よいお店でした。
駐車場への小径を歩きながらリトルアジア南阿蘇へ電話をすると、無事繋がって空きがあるとの返事を貰えました。宿をお願いして、白川水源の駐車場から向かいます。
小さい魚の姿もありました
走り出したらおかしい?夕方に西へ走るのに眩しくない!と思って確認すると、間違えて逆方向に走り出してました(苦笑)。ナビもUターンではなく、大回りを指示していたので気付くのが遅れ、遠回りになりましたが、リトルアジア南阿蘇へ着きました。
出迎えてくれたオーナーさんは、以前ハーレーのサイドカーに乗っていたそうで、トレーラーを珍しがってくれました。スプリンガーフォークを久しぶりに見たとか、リジッドフレームで疲れたでしょう?とか、カッコいいバイクだね、とロードホッパー自体にも興味を持ってくれたようで、ちょっと嬉しいですね。
お風呂についてはゲストハウスのシャワーを使うか、途中通ってきた南阿蘇 久木野温泉 四季の森へ行くかの二択と聞き、晩ごはんを食べるついでに入る目論見で候補のお店を2,3あげて頂きました。とはいえ平日なので行ってみないと開いているかは分からないようです。
トレーラーを切り離して宿に置かせてもらい、リュックサックにお風呂セットと着替えを詰めて、この旅始めてロードホッパー単騎で走り出します。
単騎で走るとやっぱり車体がコーナーでピタッと安定しました。フラつかない。この様子はロードホッパーも重荷を下ろして喜んでいるかのようでした。僕もご機嫌で、スロットルを気持ち開け気味(笑)に晩ゴハンを探しに行きます。
宿に来る途中、「あか牛丼」の幟の出ていた阿蘇オーガニックカフェASOBIOに行ってみました。
駐車場に停めていると店から若奥さんが出てきてすみません。17時で終わっちゃったんですと仰る。この時間で空いていそうなのは、と手作り食の店しもだを教えてもらいました。ハンバーグが美味しいですよ、と。
教えてもらったお店に到着して席に案内されると、コースでの提供のみと聞かされ、ちょっとビックリしました。身分不相応な店に来ちゃったかな?と思いながらも、メインで赤牛ハンバーグが選べると聞き、お願いしました。
全般的に少し塩が強い?と感じましたが、一人で入ってきたオッチャンの容姿を見たら、僕でもこうするかな?という程度です。やはりハンバーグが美味しかったです。
お腹が膨れてお店を出たら、辺りは暗くなっていました。久木野温泉 四季の森へ行って、お風呂に入ります。
南阿蘇 久木野温泉 四季の森です
湯上りの体で宿まで走った帰り道は夜風がとても気持ちよくて、ロードホッパーもいつもより少し多めに跳ねていたかも知れません。
その7へ続く
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