トレーラーを牽いて遠くまで
旅の5日め、29日(水)はリパパ亭で起床し、ゆっくり朝ごはんを頂きます。
コーヒーを頂きながら、ご主人と奥さまとのんびりお喋りして、旅支度を整えたら出発です。
目指すは阿蘇のライダーが集まる聖地、大観峰(だいかんぼう)です。そこへ向かう途中にある押戸石の丘へ寄りました。押戸石は小高い丘に岩が不自然に並ぶ中でも、一際大きな謎の石です。
ダートを進んだ先にある駐車場にバイクを停め、受付で駐車料金を払うと方位磁針を貸してくれました。押戸石は磁力を持っていることを、これで確認できるのです。
見上げる坂の上に鎮座する大きな石。あそこまで登るのは難儀だなぁ、と思いつつも、意を決して歩きます。
押戸石への道のり(1min9sec)
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息を切らして登ってきました(苦笑)。辺りを見回すと、小高いこの丘の上にだけ大きな石が点在する、確かに不自然な景色です。周りの丘に同じような石は無いのに。何者かが置いた説もあるそうですが、一体どうやって?
これが押戸石です
石の周りをくるっと回ると、方位磁針が常に石の方に向きます。磁極があるので、途中N極からS極が変わります。
押戸石を回ってみる(1min9sec)
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押戸石から走り出すと、いよいよ阿蘇らしい草原の景色が増えてきます。爽快な快走路に感動しながら、大観峰に到着しました。
平日にも関わらず、たくさんのライダーが来ています。歩道脇に並べて停めてあるバイクの最後尾に停めて、案内板の前で記念撮影します。
撮ってもらいました
奥の売店脇がら登る坂の上に展望台がありますが、押戸石の丘でHPを使ってしまった僕は途中で引き返して売店へ。ジャージー牛乳ソフトクリームで回復を目論みます(笑)
ツーリングと言えばソフトクリーム
バイク乗りは自分の愛機が一番格好いい!と思っている生き物なので、僕のバイクにはあまり反応しない傾向があるのですが、それでもトレーラーを見て、これ、変わってますねー、初めて見たと声を掛けてくる人が2、3人いましたね。
大観峰を出発し、ここからミルクロードを東に走り、国道57号線まで向かいます。途中で道を間違えたものの、これこそが走りたかった阿蘇の道でした。草原の丘を縫って緩やかなカーブとアップダウンが続く道は、北海道とも違う、まさに絶景路。九州には阿蘇があるという評判に嘘偽りは無く、全てのライダーに全力でおススメしたくなるほどの感動の道でした。
大観峰からミルクロードを東へ(28min27sec)
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国道57号線に出た後は、道の駅 波野で、とろろ山かけそばをお昼ゴハンに頂いて、次の行先を検討します。
とろろ山かけそばです
次の行先はケニーロードです。正式名称は阿蘇南部広域農道ですが、往年のWGPチャンピオンライダー、ケニー・ロバーツが愛したことから、そう呼ばれる道だそうです。
僕がWGPを見始めた時は、既にキング・ケニーは引退していて、ウェイン・レイニー(ヤマハ)とケビン・シュワンツ(スズキ)がしのぎを削っていました。その後、マイケル(ミック)・ドゥーハン(ホンダ)が勝ちまくっていく…そんな頃でしたね。
東の外れにあたる高森町の国道265号線の交差点から西へ走ってみると、交通量が少ないのは良いのですが、景色はそれほど…可もなく不可もなくって感じ。この道の途中にケニー・ロバーツ所縁のプレートがあるらしい…とバイクを停めて検索していたら、通りがかったおじさんにもっと先、西の外れの方だよと教わりました。どうやらここじゃ無かったらしい。
ありがとうございます、と言って向かおうとしたら、ここで長話が始まってしまいました。以前にBMWの希少なバイクに乗っていたそうで、結局ケニーのプレートはお預けとなってしまいました。
というのも絶対に外せないのが阿蘇パノラマラインからの中岳そして草千里です。ここは走りたい。残り時間を考えてルートを決めます。国道325号線に出て給油をしたら、阿蘇パノラマライン阿蘇吉田線へ入ります。
坂道を登るにつれて阿蘇らしい景色が広がっていき、何度もコーナーを曲がって現れた中岳の看板に誘われて駐車場へと入りました。
パノラマラインで中岳駐車場・草千里へ(22min11sec)
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平日で空いているのですが、YZF-R25(ヤマハ)が2台並んで停まっていたので、その隣に停めさせてもらって記念撮影を。
中岳。もくもくと煙を上げていました
中岳の噴煙の様子(10sec)
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YZF-R25オーナーの若い二人組が帰ってきました。一人は地元の子で、東京から来たもう一人を案内しているのだとか。東京から来た子は、自走で四国入りして、愛媛~大分フェリーで九州へ来たそう。旅はいつまでの予定?と訊くと飽きるまでと若さを感じさせる返事が返ってきました(笑)
今度は随分僕が喋って時間を取らせてしまいました。付き合ってくれてありがとう。
中岳の駐車場を出て草千里へ向かいます。草千里レストハウスの駐車場に入るなり、撮影ポイントを探す僕(笑)。平日の夕方と他のお客さんがいないことをいいことに、バス用駐車場のスペースを横切って、絶好の場所に陣取りました。やっぱり旅は平日に限る!
もぉ満足
昔、オートバイ雑誌に載ってたどこかのクラブの記念撮影、背景の草千里の風景を見て、へぇ~、こんなところがあるんだ…と、行って見てみたいなぁと思っていたことが叶いました。
ここでこの日の宿を決めます。ツーリングガイド九州・沖縄にも掲載されていた内牧(うちのまき)温泉にある旅館 金時に電話したのですが、さすがGW後の平日。空きがあるそうです。やっぱり旅は平日に限る!(笑)
安心したところで、草千里レストハウスのもう一段上の展望スペースにも行ってみます。
中岳の噴煙も望めるこの場所、傾斜に気を遣いますが、良い眺めですね。もう一段先にも展望台が続いているのですが、そちらに駐車スペースはなく、歩いて行かねばならないようでした。
草千里を出発し、阿蘇パノラマラインを阿蘇市街方面に進みます。小さく可愛い綺麗な山の米塚を横目に見ながら、牧草地を下っていくと阿蘇市街に出ました。
パノラマライン北側の下り(16min40sec)
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阿蘇市街地を通り抜けるように内牧温泉街に進むと、遠くから建物上部の看板が見えていたので、難なく旅館 金時に着きました
到着すると、出迎えに出てくれた宿のおばちゃんもこんなのは初めて見たとビックリしていました。ここは地下に駐車場があって雨の日でも濡れずにすむ、とあって、多くのライダーが利用しているようですが、やはり珍しいか。
地下へ続く駐車場へ停めます。濡れない。ありがたい。
カバンを降ろすとこんな感じ
部屋に案内されたら、まずは洗濯物を洗濯機に放り込みます。フロントで食事に向いた店を尋ねると、パチンコ屋さんの敷地内にある食堂なぽれおんを教えて貰い、自転車を借りて向かいます。ホルモン煮込み定食をお勧めされたのですが、鶏の唐揚げ定食を頂きました。
帰り道にあったドラッグストアでお酒とおつまみを買って旅館へ戻ると、ちょうど洗濯が終わっていました。洗濯物を干したら、宿の大浴場で内牧温泉を堪能し、部屋に戻って乾杯します。
うぃー、たまらん
旅館の設備は古く昭和レトロといった感じですが、宿のおばちゃん達が元気。修学旅行の中学生とカチ合ったのですがアレコレと気にかけてくれたり、気さくに応対してくれました。
その6へ続く
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