トレーラーを牽いて遠くまで
旅の12日め、5日(水)は、民宿やまべの部屋で起床しました。ちゃんと寝るのも体力回復の秘訣です。若さが足りないなら知恵とお金で乗り切るのがオトナってもんです(笑)。
バイクを民宿やまべの正面、記念撮影ポイントに引っ張りだし、トレーラーを繋いで積載作業をしていると、日本一周中の彼が起きてきました。明るくなったら記念撮影しましょうと言ってくれたので、お互いに撮り合いっこします
珍しく正面から
今日はツーリングらしくガッツリ走る計画を立てました。平戸島から生月島へ行きます。この旅のもう一つのメインと言えるド本命のルートです。
国道205号線へ出て、まずは近くのコンビニで朝ゴハンです。この旅定番になった玄米クリームブランとリンゴ100%ジュースを食べ終わったら走り出し、佐世保大塔ICから西九州道に乗ります。
この頃には一輪トレーラーを牽いた変なバイクが走り回っている。徴収すべき料金は普通車とお触れが出回ったのか、料金所のおじさん達がオドオドしなくなりました。問い合わせもなくなり、すんなり普通車の料金を頂きますと言われるようになりました。
べ、別に、安い二輪車(軽)料金と間違うことを期待しているんじゃないんだからねっ!高い料金になっちゃうトレーラーを牽くのがイレギュラーなんだからねっ!
佐世保の市街地は渋滞しているんだろうなぁ…と横目にパスして佐々ICで下り、給油をしてから県道227号線を平戸方面へ。
平戸大橋脇の公園の駐車場で一休みします。売店のおばちゃんと少しお話をすると生月まで行くの?丸ぼうろが美味しいわよ。大きいの。橋の脇の店で売ってるわよと耳より情報を頂きました。
平戸の町のガソリンスタンドを検索して給油し、コロカ店の蔦屋へ。ここは銘菓カスドースのお店。創業が1502年(文亀2年)と500年超!の歴史のある老舗。お店はかの三浦按針(ウィリアム・アダムズ)が住んでいた建物だとか。
職場へのお土産を買って発送までお願いし、別途一つ買って、床の間で頂きました。素焼きのカステラを蜜油で揚げてザラメをまぶす、というカスドース、初めて頂きましたが美味しかったです。職場の皆さんも初めて食べた人が多かったようでした。
せっかく店の目の前に停めさせてもらったので記念撮影しました。
古い建物とロードホッパーって似合うんですよ
蔦屋を出て、生月島を目指します。途中、川内峠という風光明媚なところがあるらしいのですが、それは帰り道で通ることにします。
生月大橋を越えて、下り坂の途中で左に曲がって道の駅 生月大橋に入ります。結構急な交差点で、危うく通り過ぎるところでした。
島の西側の生月農免道路(生月サンセットウェイ)を通って、北端にある大バエ灯台へと向かいます。車のCMのロケ撮影に使われることも多いというこの道を走ることが、阿蘇と並んでこの旅のメインイベントの一つでした。
生月農免道路(生月サンセットウェイ)(22min47sec)
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アップダウンは多いものの、コーナーは比較的緩く、比較的リラックスして走れると思います。この日は平日だったこともあり対向車がほとんど無く、BMWが後ろからカッ飛ばして行ったくらいでしょうか。スピードを出すのがもったいないと感じる程の噂に違わぬ快走路でした。
途中にある塩俵断崖の駐車場で一休み。何故か消防車が一台停まっていましたが、すぐにどこかに行っちゃいました。それはともかく柱状節理と呼ばれる地形は、これまた絶景です。
塩俵断崖です
もちろんここでも記念撮影します
大バエ灯台下の駐車場は突き当り型の駐車スペースしかないので、邪魔にならないよう植え込み沿いに停めさせて貰います。テクテク歩いて、灯台へとやってきました。ここは珍しく展望デッキのある灯台です。
大バエ灯台
展望デッキに登るとカップルが居て、彼氏が磯を指さしてあそこで釣ったんだよと仰る。話し掛けてみると、釣りが好きなハヤブサ乗り(笑)だそうで、メタルジグをブン投げて青物を狙ったんだとか。いいなぁ。
ただし渡船がないので、崖を降りていかないといけないという大変重要な情報もいただきました。
帰りは生月島の東岸の道を通って帰ります。途中生月漁協のおさかな市場があったので、お昼ゴハンを食べられないかな?と思ったのですが、すんなりバイクが停められなかったのでパスしました。
結局、生月大橋手前のふれあい広場まで走って、駐車場へ入りました。ひといきという食堂があったので、ここでお昼ゴハンを食べます。よくばり海鮮丼ってのがメニューにありましたが、普通の海鮮丼を頂きました。
隣の売店でお土産に丸ぼうろを買いました。人気ナンバーワンだという神戸屋さんのもので、確かに他のものより倍ほど大きかったです。これは後に従妹にお土産で渡したので、写真はありません。
平戸大橋への帰り道は川内峠を通りますが、ここでもナビがやらかしまして道に迷ってしまいました。どうしてもナビって到着地点を指定しますから、ここからここまでを通りたいってのがうまくいかないんですよね。遠回りだけど早いルートを勝手に選ばれると、結局目的地でUターン。それじゃ半分通らないよ?ってルート設定にされました。
怪我の功名というか、間違った道でノーマークだった千里が浜というところにやってきました。
峠を目指しているのに砂浜に出るところがおそるべし長崎。ここの駐車場で東京都板橋からお越しの方とお会いしました。僕、川口ですから川向こうっすよ(笑)。
停まっていたバイクがVFR1200X(ホンダ)というバイク。珍しいですね、車種が分かりませんでしたと話すと、アレコレ話してくれました。こういうどこまでも行けそうなバイクが僕には合っているんだろうけど…ロードホッパーには見た目で惚れちゃったからね(苦笑)
来た道を戻って川内峠へ。ここは山道からいきなり草原が開けるところで、抜群の解放感を味わえる道でした。いいねぇ。気分が高揚します。
川内峠(10min34sec)
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ここからは平戸大橋を渡って佐世保へ向かいます。佐々ICから西九州道に乗って、次の相浦中里ICで下りたところにある道の駅させぼっくす99でソフトクリームを食べました。今日のソフト(笑)は佐世保海軍ソフトクリームです。
佐世保海軍ソフトクリーム
コーヒークリームのソフトに小豆が乗ってるという、なんとも贅沢な逸品。2017年道の駅ソフトクリーム総選挙九州地区第1位の触れ込みに違わぬ、美味しいソフトでございました。
お洒落なバンが目印だよ
ここで今日の宿泊を島原の小浜温泉にある小浜ビジネスホテルに決めて電話で問い合わせます。空きがあるとの返事で、予約をお願いしました。
そうと決まれば、早々に宿へ向かいます。西九州道に再び乗って、武雄JCTから長崎道へと入り諫早ICへ。下りた先からは一般道です。久しぶりに市街地を走ったからちょっと緊張しました。
諫早の街が途切れる頃から山がちになり、千々和を越えるとパッと海が視界に入って小浜の街へ。目的地のホテルの少し手前で給油すると、ちょうど橘湾に夕日が沈んでいきます。地元の人にとってはいつもの馴染みの風景なんでしょうが、絶景でかなり羨ましいです。
小浜ビジネスホテルに着くやいなや、おばちゃんが少し離れた屋根付き駐車場を案内してくれました。晴の予報なので荷下ろしが楽な敷地内の露天駐車場を選んだけど、イヤな顔一つしないし、洗濯機の場所を案内してくれたり、何かと声を掛けてくれてありがたかったです。
部屋に入ると、ミニサウナが増設されていました。珍しい。設備は古いザ・昭和のホテルだけど、おもてなしもまた古き良き昭和のホテルでしたね。
さっとシャワーを浴びたら、部屋から見える海の堤防で釣りしている人が見えます。むむ。何か釣れるのでしょうか?
洗濯機の場所を訊いたら、屋根付き駐車場にあると言われて案内してくれました。ありがたい。洗濯物を放り込んで回したら、Googleで探した近所の万福食堂へ小浜ちゃんぽんを食べに行きます。
ここもまた古い昭和の食堂です。カウンターに置いてあるウキとリールを見つけて、さっきそこで釣り人見つけたんだけど、何が釣れます?と声を掛けたら、大旦那さんのものだそうで、出てきてくれて、今、ちょうど釣れない時期なんだよと話相手になってくれました。
何気に置かれた釣具たち
わかめやシイタケなど具材がふんだんに使われた小浜ちゃんぽんは美味しかったです。
小浜ちゃんぽん
お腹が膨れて洗濯機に戻ると終わっていたので乾燥機に入れます。30分程回すので、Google Mapで検索したローソンまでお散歩します。国道沿いをポテポテ歩くと夜風が気持ちいいです。
お酒とおつまみを買って、洗濯物を回収して、部屋へ戻りました。そうなると風呂上りに一杯…と来るわけで、早速、ホテルにある温泉へ。なぜか子宝の湯(笑)なんですが、いいお湯でしたよ。
酔いが回ったところで就寝。久しぶりのふかふかのベッドはとても快適でした。
その13へ続く
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