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トレーラーを牽いて遠くまで

2019-05-25~06-09

15日め

 旅の15日め、8日(土)は、終日船の中です。しかし往路も復路もフェリーの船内を裸眼で過ごすハメになろうとは思わなかったなぁ。

 朝ゴハンは長期保存可能タイプのパンとコーヒー。昼は…なんだっけ?船中ではあまり動かないので、お腹もそんなに減りません。晩ゴハンに焼肉丼と筑前煮を食べました。多品目のゴハンが好みですが、贅沢は申せません。

ま、こんな感じ
晩ゴハンです

 帰りのフェリーの中では、撮り溜めた写真と動画を整理・編集し、本稿の執筆に取りかかると、本気で30時間では足りないくらいでした。試みにロードホッパーの写真を中心にインスタグラムに写真をアップしたところ、いいね!をたくさん頂き、フォローしてくれる人も現れました。ありがとうございます。

一輪トレーラーへの反応

 旅に出たくて特注した一輪トレーラーは、特に人目を惹くようで、インスタの写真のみならず、行く先々で声を掛けられました。向こうから話しかけられるモテモテな人って、こんなにシアワセなのか?と思いましたね。

 ただその内容は
1.初めて見た。変わってるね。という自分の感想を述べる。6割
2.恰好いいですね。と褒めてくれる。3割
3.不安定で乗り難そう。どこかにブツけそう。と心配する。1割
といった感じ(割合は適当)でしょうか。

 これ珍しいでしょ?で喜ぶ年頃は随分昔に過ぎ去ったオッチャンですから、形が珍しい、他に類を見ないという意見はあまり興味ないです。
 こんなのあるんだ?って言う人には無いです。作って貰いましたと言うくらいですから、正直ヨソで売ってるなら買って済ませる。欲しいモノが売ってないから作ってるだけです。トレーラーも釣り竿も。

 恰好いいですねって褒めて貰ったらありがとうございますって素直に思うままお礼を述べてます。間違いなくカッコ付けアイテムだし、褒めてもらうために生まれてきたバイクです。特にカバンは女性にウケが良いです。

 自分が乗るワケじゃないのに心配する人は、多分僕とはお友達にならないタイプですね。これがあったら、こんなことができるかな?って夢見がちな僕なので、一緒に思い付きで妄想を広げてくれていいんですけどね。そういう人がオモロイんやけどなー。

 今回プリンターで自作した名刺を持っていったのですが、渡したのは日本一周中の彼だけでした。リアルかつオンタイムな旅人のハートにどれくらい刺さったか興味あったので。
 でもトレーラーに絡む会話でこの人面白いな、お友達になりたいな…って思った人は居ませんでした。長い人では30分くらいバイク談義で盛り上がったんですけど、バイク乗りって結構コンサバです。

 周りの車には特に煽られることもありませんでした。むしろほとんどが近寄らず、広めに車間を取ってましたね。トレーラーを牽いているバイクなんて速く走れないし、絶対旅だからのんびりとしか走らないはずって周りの人に思わせられたんじゃないかしら?
 ゆっくり走ってサマになるスタイルで、お疲れ様ーって言われながら抜かれたい。そういうオトナの旅バイクになったかな?って思ってます。

二週間走って分かったトレーラーの感触

 見た人が一番気になるトレーラーを牽いた感触について正直なトコロを。
 ありていに言っちゃうとトレーラーを繋ぐとフレームがヨレるのが分かります。普通車体がピタッと安定するところで何かフワフワします。これはロードホッパーがそういうモノなのであって、しかもヨレる連結方法を採用したから、なんですけど。

 ロードホッパーはリアサスペンションの無いリジッドですから地面からの衝撃をいなすため、フレームがしなるように作られています。

これ分かりやすい
What's ROAD HOPPER?(2016 Model Catalog)より

 しなるというと、僕が釣り人だけに釣り竿のような上下(前後?)方向の曲がりと思っていたのですが、ヨレるとか、捩れるという方が分かり易いかも知れません。捻じるような力の掛かり方です。普段一人で乗っている際にはフレームがしなるってあまり体感できなかったんです。

こうなってます
接続具のアップ

 フレーム後端のガゼットにあるウィンカー取り付け用の穴にトレーラー接続用の冶具を付けていますので、曲がろうと車体を倒すと、そこからトレーラーのアームに力を伝えて傾けます。当然、車体を傾けるために掛けた力がトレーラーから返ってくるわけです。
 前掲写真の緑色矢印のような、捻る力が掛かることでフレームがしなるように作られていることをようやく実感できたというトコロです。

 当初から、高速を走ると時折タイヤの空気が少ない?と思うような感触がありました。出発前点検でも空気圧を二人乗車時くらいに高めに入れて下さい、とお願いしましたが、今回も感触は変わりませんでした。で、これはタイヤじゃない、と。
 高速道路を走っていると、直線でも、横風とか追い抜いた車の走行風とか轍とかで、起き上がり小法師が細かく左右に震えるみたいにトレーラーが傾くようで、これが細かくフレームを捩っていたのでしょう。一般道の直線で感じにくいのは、やはり高速ではスピードが速いから。ならば制限速度の80km/hを守っていれば大丈夫です。
 そもそも高速道だって凸凹が結構あって、トレーラーが無くても結構怖いんです。リジッドに乗ると飛ばす気なんて失せますね(苦笑)。

 もともと乗り易いバイクじゃないけれど、そういうことか!と分かっていれば問題ありません。ワインディングでは進入前に減速し、コーナーを分割するつもりで、Rに合わせてハンドルの切れ角を調節する、とか。全てはスピードを出し過ぎないコトですね。

その16へ続く

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