最良の機会を得て最狂の企画が動き出す
引き続き接着の工程に移ります。
竹片の表面が表になるようにまとめて、紙テープで固定します。竹片に付けた印を153624の順番にあわせれば、節の向かい合わない組み合わせになります。ギャリソンさんが紹介した合わせ方なのでギャリソン・ノードと呼ばれます。
僕の場合は曲がり直しの際に盛大に焦がしてしまったので、ティップとバットで竹片を交換して対応しましたので、順番通りになりません。これにより節の位置が綺麗に並ばないことになり、節合わせの位置を見れば、製作途中で失敗したことが分かってしまうという、以前に書いた通りの事例になってしまいました(笑)。
まとめた紙テープを剃刀で切り、竹片の開きを作ります。
カンナで三角形の頂点を軽く削ります。接着剤が流れ込むだけのほんの少しの隙間を作るのが目的です。
続いて作業用に汚れてもよい紙を敷いた上に置きます。
接着剤を準備します。水溶性だけど接着力が強いというバンブーロッドビルディングによく使われるものです。
分量を正確に測って容器に入れたら、歯ブラシを使って接着剤を万遍無く塗ります。まずはバット側から。
万遍無く塗れたら貼り合せて、糸で縛って固定します。ここで先生オリジナルのバインダーが再び登場です。
このバインダーの説明は以前書いたように文章では無理!動画撮影のお許しを先生から頂きましたが、とはいえここで無制限に公開するわけにもいきません。クラブ内限の資料とさせて頂きますのでご容赦下さい。
縛った後は濡れた雑巾ではみ出した接着剤を拭き取り、平らな床やテーブルに置き、掌でゴロゴロ転がして捩れが無いように修正します。ここで曲がって乾燥硬化してしまうと、気を付けて削った努力がパァになってしまいます。
接着材が硬化してしまわないうちに、ティップ側を作業します。2本の竹片を貼り合せたら、曲がりが出ないようにブラ下げて乾燥させます。
次に来る時まで硬化させます
今日の作業はここまでです。無事、乾燥硬化すればもはや竹片はブランク(シャフトとも言う。ガイドなどが付いていない竿の棒部分だけのこと)になったと言えるでしょう。いよいよ竿に近づいてきました。
作業終了後はモツ煮込みにサラダの晩ごはんを頂きました。ごちそうさまでした。いつもありがとうございます。特にサラダのドレッシング代わりのゴマ油&岩塩を試してみたところ、とても美味しく、貴重な情報を教えて頂きました。コレはヨイ。非常にヨロシイ。
他にもエノさんから塗装のコツを教わったり、新しくいらしたカナさんともお話ししたりと、今日も人との出会いを実感しながら帰途についたのでありました。
その11へ続く
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