最良の機会を得て最狂の企画が動き出す
まるで台風のような風と雨に負けるコトなく、本日もまたバンブーロッドクラフトに行って参りました。今日の参加者はエノさんとカナさん。僕が11時過ぎにアトリエに着いた頃には既に作業に取り掛かっておられました。
今日の作業は接着剤落としです。前回の接着は無事に硬化していたようです。
この作業台を使います
接着の状態を確認するべくブランクを眺めていると、ティップ(竿先)、バット(手元)ともに若干長さがあやしいコトになっています。
先生に尋ねてみるとティップ側が合っていれば大丈夫とのことです。ティップ側を合わせて接着したので、ここは特に問題ないようです。
まずは縛り上げた糸をカッターで切って、手で外していきます。ペリペリ音がしながらも簡単に外れました。
接着剤がはみ出した跡がくっきり残っているので、先生お手製の木製作業台にブランクをのせ、サンディングブロックで削り落とします。適当にやると、せっかくきっちり計って削りだした竿の設計がいいかげんになってしまいます。六面それぞれにかけるヤスリの回数をしっかり数えながら、ゴシゴシ作業します。
バットセクションを上下に分割し中目のサンディングブロックで手元側(下)を50回、フェルール側(上)を40回。ティップセクションは手っ取り早く荒目でフェルール側(下)を20回、穂先側(上)を15回と数えながら、荒れている表面が綺麗になるように…と作業しました。
削り粉が出てきます
この作業中にお昼休みとなりました。本日もまたおいしい焼きそばをご馳走になりました。いつもありがとうございます。
食休みはフライ談義から始まって、エノさんやカナさんのお仕事など話題が広がってくると、いつもの如く長い長いお喋りタイムです。あっという間に時間が経ってしまって慌てて作業に戻ります。
午後の部は、仕上げ用ペーパーホルダーで表面を削っていきます。最後は3Mのサンディングスポンジで磨き上げると、ツヤが出てきました。
ようやくバンブーロッドのブランクとして仕上がってきたかな?と先生に見せると、ブランクの対面幅をノギスで測って仕上がりをチェックして頂きました。テストの採点を待つ生徒のような心持ちで結果を待ちます。
結果は少し削り過ぎかな?とのことでした。ティップ(穂先)を基準に採寸したのに、4cmほど下にずらすと設計通りになる状態です。
途中で凹んだりしてはいなかったので、プレーニングフォームの設定は大丈夫でしたが、さきほど表面の荒れを取るためにゴシゴシ削ったのが原因のようです。ここでもそれまでの不具合が影響するのね…。
とはいえ切りシロを取っていたので問題はありません。若干竹片の削りで隙間ができてしまったのですが、これもご愛嬌ということで。でも目立つところなんだよなぁ(苦笑)。
これほど太いブランクではぴったり合うフェルールの在庫がありませんので、取り寄せになります。先の工程は次回以降になりました。
午後の部のその後は、2本めの製作のため竹割りをやりました。2本めの製作については、また項を替えてご紹介します。
この日もまた晩ゴハンをご馳走になりました。エノさん差し入れのカレー鍋を初体験でした。食べている途中でようやくそういや白菜など鍋ではお馴染みの具材をカレー味で頂くのは初めてだなぁと気づくくらいで、たいへん美味しかったです。ありがとうございました。
今日も楽しく、かつ美味しい一日を過ごすことができました。装備品および2本めの構想を練るという次回までの宿題を持って帰宅したのでした。
その12へ続く
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