最良の機会を得て最狂の企画が動き出す
2月28日の活動後ブランクを持ち帰り、以下の工程は自習となりました。次回のアトリエでの活動までボチボチと作業を進めます。
今回、金具は黒染めにしていますのでガイドも統一感を出します。アトリエからガイドを持ち帰るのを忘れてしまったので、3月1日に羽生のうらしま堂渡辺釣具店でガイドを一揃え買ってきました。
ガイドの数は竿の長さ(フィート数)+1個(トップ除く)というのが、先生とうらしま堂の店員さんに共通したアドバイスでした。
スネークガイドはパーフェクション社製のカーボロイでSSGB。ブラッククロームのものです。バンブーロッドに使われるガイドは線径が細いものが多いのですが、これは普通の太さです。
お店のお兄ちゃんには8番ならトップ下のガイドはサイズ1/0か1から始めるのが普通ですねとのアドバイスを受け、1/0からスタートし3つ、1が2つ、2が2つ、3が1つの計8個です。各100円でした。
ストリッピングガイドも同じくパーフェクション社製のカーボロイWPCBです。こちらもブラッククロームでリング幅が厚めなのがいい感じです。
サイズは最初12番を出してくれたのですが、全体的にガイドは小さめにしたかったので、ちょうど珍しい9番サイズがあると決めました。多分普通はライン番手で5~6番くらいに使うサイズじゃないかしら?と思います。こちら1個780円でした。
せっかくリールシート金具を染色(ブルーイング)したのに、肝心のフェルールの染色を忘れて接着してしまいました。染めてから接着するべきだった…。
仕方が無いので後から自宅でやります。先日羽生のうらしま堂渡辺釣具店で買ってきたGun Black Liquidを使います。
初めにノンシモンで油分を拭き取ります。次にGun Black Liquidを布に染み込ませてゴシゴシ擦ります。次第に色が付いていきます。
ガイド位置の設定(ガイドチャートスペーシング)は僕にとってロッドビルディングにおける最大にして永遠の謎です。ガイド位置で竿の性格が大きく変わると言われるわりにはこれ!といった決まりや理論がなく、ビルダーの好みで決めて問題がなければ…という印象なのです。
つるや釣具店に行く機会があったので、店員さんにガイド位置設定についてアレコレ聞いていると、同じヤングの8フィートのモデルであるParabolic15を見せてくれて、ガイド位置を教えてくれました。
tip | (間隔) | butt | (間隔) | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 123mm | (123mm) | 7 | 123mm | |
2 | 279mm | (156mm) | 8 | 353mm | (230mm) |
3 | 454mm | (175mm) | STR | 581mm | (228mm) |
4 | 656mm | (202mm) | |||
5 | 890mm | (234mm) | |||
6 | 1121mm | (231mm) |
大きな特徴はガイド間隔にバラ付きがあること。#4と#5の間が234mmなのに、#5と#6の間が231mmと狭くなっています。#7と#8、#8とストリッピングガイドの間も狭いです。一定の割合でガイド間が広くなっていくのが定説と言われますよね?
#6と#7の間にはフェルールがあるのですが、ここもティップとバットの間のフェルールには最低一つはガイドを寄せることで、フェルールに掛かる負荷を軽減するのが定説ですが、ヤングはお構いなしのようです。実物を見た時にはさすがに間を狭くとっていたことを確認しましたが、テーパーの特性を活かすためにこんな間隔にしているのではないか?とさえ思えてきます。
とりあえずストリッピングガイドの位置を真似(僕には使い心地がいい位置でした)して、ロッドエンドから66cmのところに置き、TakeRodを使って、チャートを作成してみました。
1 | 138mm | (138mm) |
2 | 290mm | (152mm) |
3 | 458mm | (168mm) |
4 | 640mm | (182mm) |
5 | 838mm | (198mm) |
6 | 1051mm | (213mm) |
7 | 1278mm | (227mm) |
8 | 1521mm | (243mm) |
STR | 1778mm | (257mm) |
こちらは一定の割合でガイド間が広くなる一般的なもの。バット側のフェルールの近くにガイドがきます。
候補ができたので、3月15日ブランクを持って秋が瀬公園へ行って、実際に投げてテストしました。
行きの車中お近くにお住まいのエノさんのご意見も聞けるといいかな?と閃いてお電話してしまいました。あいにくご予定があるとのことでご一緒できませんでした。急な思い付きでお誘いしてご迷惑をお掛けしました。すみません。
まずはガイドを付ける前にトップガイドにラインを結んでベンドカーブの確認をします。
こんな感じに曲がります
(クリックすると写真が大きく表示されます)
リールはフルーガーメダリスト1495 1/2DAです。リールを付けたバランスはやや前下がりになります。まぁ苦にならない程度です。
ラインはSAのMasteryのWF8Fでバスバグテーパー。Acronのナイロンブレイデッドリーダーの5インチフローティング、VARIVASのナイロンラインGAMEの12lbをティペットに付けて、ハリを折ったバスバグ(アンプカのフルーツカクテル#2)を結んだ超本気システムでテストしました。
まずはParabolic15と同じ位置に紙テープでガイドを仮留めします。ガイドにラインを通してヘンな曲がり方をしないか確認します。
ぶんぶん振り回してみるとどうもショートキャストが気持ちよくない。ラインが軽い?という気がします。フライを外して投げるとそうでもないので、バスバグの空気抵抗があまりに大き過ぎることが分かりました。
フライを外してボートの上から立ってバスを狙うと気持ちいい距離を想定して投げるとこれいいかも?、もうちょっとラインを出してみるとこれはすごい!気持ちいい!バビューン!スバッ!って感じですね。でも釣りに使うと疲れちゃう距離なんです…。
続いてTakeRodで算出したガイド位置を試します。まずはやはり曲がり方の確認から。
こちらの感想はマイルドになった(笑)ですかね。バスバグを付けたショートキャストが少しだけやり易くなったものの、フライを外してラインをちょっと出した時の勢いと伸びが物足りない。
なるほど定説ってこういうコトなのね…といった感じがします。とはいえショートキャストに重点をおくとラインが軽いのは両者共通しており、9番あるいは10番を乗せた方がいいのは間違いない感じです。(しかしとんだビッグロッドになっちゃったもんだ…苦笑)
どうしようかな?ますます分からなくなってしまいました(笑)。もうガイド位置を決めてラッピングしないと次のアトリエでの活動に間に合わなくなるのに…。
ショートキャストの改善はライン番手を上げないとどうしようも無いので、Parabolic15のコピーでいきます。良いトコはそのままでショートキャストの感触が良くなるコトを祈るばかりです。
その17へ続く
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