トップ創作日誌

バスバギング用
バンブーロッド製作記

最良の機会を得て最狂の企画が動き出す

2008-12-20

スクレッピング

 バンブーロッドビルディングスクールも4回目となりました。年末も迫ってきた12月20日(土)にアトリエへお邪魔しました。今日の生徒は一番弟子シモさん、ご近所に通勤されるタカさん、先週からいらっしゃったエノさんとご一緒でした。シモさんは熊谷在住。スクールブログではよくお見かけするのですが、一緒になったのは初めてでした。今日も四者四様の作業が始まります。

 今日の工程はスクレッピング(竹の表皮落とし)です。実は前回ティップ側6本は作業したのですが、バット側6本には取り掛かれませんでしたので、続きの作業からになります。ここで落とした表面が竿の表面になるのですから、仕上がりの大元になります。ガシガシ削って平滑な表面に仕上げます。

計12本やるのです
先生特製のスクレッピング用フォーム

 先生特製のスクレッピング用フォームを準備します。写真の木製の台です。この板には細い溝が彫ってあります。この溝に三角柱状になった竹片の内側のカドを向けて置くと、表皮が上を向いて固定されます。これを和カンナで薄く表皮を削り取るのです。
 しかしカンナだけでは表面がデコボコになってしまいます。そこでヤスリを使って表面をまっ平らにするのです。

これがタイヘンなのですよ
ヤスリがけの様子

 ところがこれがタイヘンでした。
 1枚めの写真の真ん中あたりで色が変わっているところがありますよね?2枚めの写真ではヤスリのすぐ下に少し残っています。
 これが窪みになった節の部分なのです。この窪みがあると綺麗に仕上がらない、竿の曲がりや強さに影響を与えるので、やすりでガシガシ削ってまっ平らにしないといけないのです。

 何故に窪みがあるかと言えばベルトサンダーで節落としをした時にエグってしまったからです。初の電動工具で緊張していたせいか、盛大に落としてしまったツケがココで回ってくるわけです。う~む、やっちまったか。

 しかも削り粉が溝に埋まってしまうと竹片が浮いてきて、まっ平らに削ることができなくなることが判明。削っても削っても丸くなってしまうのです。最初の1本で午前中を使いきってしまいました。
 今日も先生の母上特製のウドンにお弁当のお昼ゴハンをおいしく頂きまして、午後に入ってもまだまだ作業が終わりません。

 何ヶ所か竹の一番重要な繊維(パワーファイバーと言います)までやっちゃったらしいところもあって、汗をかきかきヤスリをゴシゴシ。先生によると通常この工程は1時間ですよと言われてしまったのですが、結局17時まで掛かってようやくバットセクション6本を削り終えました。

 削れば削るほどアラが出る。なんとか復旧してまっ平らにしようと見れば見るほど終われない。最初の一本だから綺麗には仕上がらないだろうと諦めてしまうと、そこで後悔が残ってしまうことでしょう。削り過ぎなんですね~と先生のお言葉を頂きながらも、納得いくまでガシガシやりました。
 今日は18時までのスクールということでこれにてお終いです。年末は先生もお休みですので、2008年はヤスリがけで暮れていったのでした。今日も全然進まんかったなぁ…。

 帰りに川越のカインズホームでお買い物です。食料品なども置いてある大型店舗でした。木材加工に関してはちょっと物足りない感じでしたが、金属加工に関しては工具・部品などなかなか豊富な品揃えで、今後も利用できるでしょう。

その8へ続く

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