最良の機会を得て最狂の企画が動き出す
いよいよ2月も最終日となり、渓流、湖ともに解禁となる時期がやってきました。バスバギングの本格シーズンはGW以降と思われますが、春めいてくるとアレコレ釣行してしまいます。製作がおろそかになって結局もう翌年に回す!というのが毎年のパターンなので、早めに仕上げていきたいと思います。
ところが最近お仕事が忙しくなって普段の睡眠時間が少なくなってしまいました。すると週末くらいはゆっくり寝たいのが人情です。案の定すっかり寝坊してしまって、アトリエに着いたのは11時30分頃になってしまいました。今日のメンバーはエノさんの他、様子を見にいらしたご夫婦がいらっしゃいました。
聞くと旦那さんはブランクを買って組み立てをされるとのこと。僕も製作しているカワイバンブーのブランクも購入して組み立てたことがある、と話しておられましたが、ブランクからの製作はいまいち決心が付かないご様子です。
それならと僕のケースをあれこれとお話ししたのですが、想像以上にお喋りになってしまって、もしかしたら思いっきりドン引きされたかも?ちょっと調子に乗り過ぎました、反省。
その後シモさんもお見えになって、やっぱり話に花が咲いてしまいました。結局お昼の時間になってしまい、作業の前に昼食をご馳走になってしまいました。
先生の母上が作ってくださったスパゲティーは量もたっぷり味も抜群、製作にきたのか、食事をご馳走になりにきたのか、これではさっぱり分かりません。ありがとうございました。
昼食後にようやく作業に取り掛かる有様です。さぁ今日は頑張らなきゃ。
今回コルクグリップはフルウエルタイプの整形済みのものを使いました。ここからアップロックスクリューのフットが隠れるコルクリングとグリップ全体の形を整形していきます。
ブランクを旋盤にセットし回転させて、サンディングブロックや紙やすりを当てながらコルクを削っていきます。
フルウエルっぽいちょっと変わった形になりました。リールシート側の継ぎ目は綺麗にならして少し凹みになってます。ここにはちょうど掌底の外側の脇があたるようにしてみました。
エクステンションバットの作成にあたって事前にコルクリングを入手しました。会社帰りの空いた時間を狙って日本橋のサバロにダッシュしました。
これを2個、木工用ボンドで接着し、はたがねで固定します。長押(なげし)に掛けたハンガーにビニール紐の輪を引っ掛けてブラ下げて乾燥させました。
コルクリングはいつもコレです
これをアトリエに持って行ってエノさんと話していると竹でエンドキャップを作ればいいじゃんとのご託宣が!そのネタ貰っていいですか?とアレコレ相談の上、先生から切り落とした廃棄予定の竹片を頂きます。
竹片の中心(ピス)側をベルトサンダーで削って平らにしたら、バンドソーで必要なサイズの竹片2つを切り出します。
そのうちの一つはモンキーレンチで掴んで両面とも平らに削りました。
次にバンドソーで角を落とし、両面を平らに削った一片にはボール盤で中央に穴を開けます。
穴をさらに拡大し、角棒やすりを使ってボルトの頭がすっぽり入るように六角に形成します。
この形で接着してからやすりで削って形成するのです。綺麗に竹の繊維が出てくれればいいなぁ。
フェルールは先生の持っている在庫の中に合うサイズがなかったので、取り寄せとなっていました。なにしろ8番ロッドにあう6mm径のものですので。
まずはフェルールのすり合わせ加工をします。最初はコンパウンドでゴシゴシやっていたのですが、なかなか緩くなりません。どうやらこの作業、僕には向いていないようです(笑)。結局旋盤で回して紙やすりで削り、すり合わせをしました。
普段の釣行ではフェルールワックスを使うのでやや緩めにしました。キツくてフェルールが抜けにくい方が扱いに気を使いますので、僕の場合ストレスに感じます。
次にフェルールを接着する部分の角を落とします。旋盤にブランクを固定し、角を削り取っていきます。特にオス側は段付き形状になっていますので、慎重に加工しました。
すっぽりハマるようになればエポキシ接着剤で接着します。
一緒にトップガイドも接着して今日の作業は終了です。
今日も夕飯に美味しいカレーライスを頂きました。先生のところはゴハンが美味しいし、エノさんの差し入れもあるし、で、ついつい食べ過ぎちゃうのよね。いつもいつもご馳走様です。
夕食時に次回の予定を話しているとちょっと日が空いてしまいます。今回はブランクをお持ち帰りして次の工程は宿題とします。そろそろ頑張らないとシーズンに間に合わなくなっちゃう…。
その16へ続く
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