最良の機会を得て最狂の企画が動き出す
今日のお昼も、先生のお母様お手製のゴハンをご馳走になりました。焼きウドン、美味しゅうございました。いつもありがとうございます。
お昼ゴハンの途中に兄弟子タカさんがいらっしゃいました。先生の工房から車で5分のところにお勤めだとか。羨ましい環境ですが、さいたまの僕でも充分羨ましがられるかも。兄弟子には横浜から通われている方も居られますからね。
お手製の変態ロッドM's fathomをみるタカさん
3人でまたもやフライ談義に花が咲き、すっかり製作を忘れてしまったところで、再び曲げ伸ばし作業に戻ります。
この工程はアルコールランプで竹片を焙り、熱が加わったところで竹を曲げてやります。竹はまっすぐ生えているわけではなく、途中でうねうねと曲がっています。特に節のところ。これを曲げてまっすぐにするのですが、非常に難しいのです。
まず竹の繊維が曲がっている方向がいまいちよく分かりません。先生はあまり神経質にならなくても大丈夫とおっしゃるのですが、一度曲がっているように見えるとスゴク気になり始めます。
ムキになってまげようとすると焙って曲げてを繰り返し、たちまち竹が焦げてしまいます。よく乾燥された竹はすぐに火がつくので、最初の1本は盛大に焦がしてしまいました。師曰く初めてでそこまで焦がす人も珍しい。すみません。火を見るとつい…。
タカさんが目の前で実演しながら解説してくれます。
最初から力を入れて曲げておくこと。焼かずに熱を加えることを意識する。表面が焦げ始めたら火から離す。曲げたまま待つと熱は遅れて中心に伝わるから、それから曲がっていく。
竹を動かして焙るところを絶えず変えてやればそう簡単には焦げないので、節と節の間の緩やかなアーチ状のところは簡単にコツがつかめたのですが、ピンポイントで曲げなければいけない節の箇所は相変わらず盛大に焦がしてしまいます。折らないように慎重になると却って焦げるし、どうも炎を見ると『燃やすんだ~!』という衝動に取り付かれてしまうような気も…。シャレにならんぞ。
やばくなって先生にお願いしたらもうそれ以上は触らないで下さいね(いくら先生でも取り返しが付かなくなる)と言われる部位が2ヶ所もできてしまいました。
竹の繊維がクランクしていたり、M字状になっている箇所の見立てはおおよそ合っていたようなのですが、熱してクイッと曲がる感触は最後まで掴めませんでした。…。
晩ゴハンをご馳走になる時間まで頑張っても12本の曲がり直しが終わりません。食事は大変美味しく、カレイの煮付け、サトイモの煮っ転がしなどは、独り暮らしの食卓にはついぞ登らないご馳走です。ありがとうございました。
晩ゴハンの後まで補講です。最後の1本はほとんど先生のお手本を眺めている始末。先生がやるとそれは盛大に曲がるんですけどねぇ。
焙っては竹片を眺めて曲がりを確認し…を繰り返していると、竹に付いた煤で男前になっていきます(笑)。
男前になる工程なのです
結局21時30分頃まで作業してしまいました。多分次回見直すとここは全然ダメという箇所がいくつもあるんだろうな…。
先生には遅くまでご迷惑をお掛けしてしまいました。次回はもうちょっと早く進みたいなぁ。
その5へ続く
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